プシーキャット・ベリーキュート

 ハノイの塔での決戦からすでに2ヶ月が経過していた。
 世間はもうすっかり「アナザー」騒動からの一連の事件のことなど 忘れているかのように日常に戻っていき、SOLテクノロジーによる復旧作業後のLVのサービスはどうなるかだの、 そんな他愛のない話でもちきりだった。
 ハノイの騎士はあの日以来目立った活動はしていないようだったが、アイツと……、リボルバーとあの日、 極限状態のデュエルで対峙していた俺には分かる。アイツはそう簡単に自らに課した「イグニスの殲滅」という使命を果たすまでは 「ハノイの騎士」として闘うことを諦めはしないと。
 Aiが無事にサイバース世界に辿り着き、仲間たちと再会できたかは分からないが、俺のリンクセンスが反応していないあたり、 今のところは何か危険に巻き込まれていることはないだろう。
 だが、万が一に備え、Aiとサイバース世界の安全のためにもハノイの動向は注視する必要がある。そしてリボルバーにも、 彼の父親である鴻上博士から課せられたイグニス抹殺という使命から自由になって欲しい。 ロスト事件に巻き込まれた俺に言葉をかけ続けて救ってくれたあいつは本来、いくらSOLテクノロジー憎しと言えども リンクヴレインズを無差別に破壊し、無関係の人間を昏睡させる電脳ウィルスの使用を厭わないような人間ではないはずだ。
 俺はもう、俺に生きる希望と勇気を与えてくれたあいつに、そんなことはして欲しくないのだ。

 2ヶ月間、学校生活と草薙さんの店の手伝いの傍ら、俺はネットでのハノイの活動を探り続けていた。
 ハノイの塔を起動する直前には膨大な数だったハノイの騎士も今では壊滅状態だ。アナザー事件の首謀者の幹部クラスと 目されている女性も現在は身柄を拘束されている以上、まず2か月前のように大勢でネットワーク上を手当たり次第に 荒らしまわるような真似はまともに出来ないと言っていいだろう。
 だが俺は未だ復旧作業に追われているLVの外で、ハノイの騎士を思わせる僅かな痕跡を見つけ出した。 そのデータの欠片を見つけたのはSOLの競合相手のサーバーだ。情報収集をして分かったのだがそこは18歳未満の入場不可エリア…… 現実世界でいう歓楽街のようだった。
 俄には信じ難く俺も目を疑った。しかし現実世界でも、反社会的勢力がそのような場所で 資金稼ぎをすることは決して珍しいことではない。ハノイの騎士もネットワークで暗躍する組織である以上、 活動資金のためにそういったシノギをしていてもなんらおかしくはない。 実態を確かめるためにも行かなくてはならない。俺の意は決した。

 「ここか……」
 やってきたのは所謂風俗店のようだった。ハノイのデータ痕跡があった座標からするとここで間違いない。 現実世界の俺はまだ未成年―それも高校生―だが、ハッキングでデータ改竄、偽造の身分データを使用すれば進入など造作もない。 しかし俺の目的はあくまでもハノイのデータ痕跡の調査、リボルバーを説得するためにもう一度接触を試みるための手掛かりを 収拾することだ。長居は無用どころか、出来るならば一刻でも早く用が済んだら立ち去りたいところだ。
 念のために事前にこの座標の店の情報を見てみたが、コスプレ専門風俗店、それもネコ耳メイドの……といったところらしい。 メイドといえば俺のクラスでも、やれ文化祭でメイド喫茶をやりたいだの、クラスメイトの島が
「藤木ぃ~、お前どうせ土日とか暇してんだろお?デンシティの電気街でお前のデッキ強化のためにカードショップ巡りするついでに この間オープンしたばかりのメイド喫茶に連れて行ってやらなくもないぜ!」
だのと誘ってきたな……。
 残念ながら、俺には女性のメイド姿の何がいいかまだあまり分からないし、メイド喫茶に滞在している時間があるなら草薙さんの店で 手伝いをすればバイト代だって入るし、出来立てのおいしい賄いだって食べさせてもらえる。議論の余地はない。島には少し悪いが 他をあたって欲しいところだ。

 店に足を踏み入れると従業員の男に案内される。油断はできない。こいつもハノイの残党という可能性もある。 入店する際に1名キャストを指名しなければならないようだ。
 面倒だがここは従うしかない、それにキャストの中に情報を引き出せる者がいるかもしれない、目を通してみるか。 店員から差し出された端末を受け取り、画面をスクロールしていく。 プロフィールと共にネコ耳メイド服姿の女性キャストが客からの指名を勝ち取るべく思い思いのポーズをきめた写真が掲載されている。 半ばげんなりしながら端末を操作していたが、ある箇所で思わず指の動きが止まる。
 何だこれは。
「とっても珍しい、三毛猫の男の子。真面目で頑張り屋さんの新人です」
そんな紹介文と共に掲載されている写真に釘付けになる。いやまさか、そんなはずは。 肝心の目元は隠されていまいち判別できないが、背格好といい、ただ立っているだけでもどこか気品を感じる佇まいといい、 リボルバーにそっくりじゃあないか。
 だがしかし、メイドといえば女ではないのか……?この手の店では男なら執事になるんじゃあないのか。 男のネコ耳メイド姿だなんて書こうものなら、普通は客が逃げていきそうなものだが。 いや、まあこの写真を見せられたらこう、怖いもの見たさで指名する輩もいるのだろうか。 いや俺はリボルバーならば執事であろうがメイドであろうが衣装を難なく上品に着こなしそうだし怖いものどころか喜んで ぜひとも見てみたいと思うが。
 ……思うか?しかし今、現に「見たい」と思ってしまった。
 待て、いったいどうしたんだ、俺は。まさかこれもハノイの策なのか。 俺はリボルバーを、あいつを、そんな不埒な目で見ているわけでは……! 完全にフリーズしている俺に、店員がニヤけながら話しかけてくる。
「旦那様、お決まりでしょうか?当館でも珍しい三毛猫の男の子なんですよお。 まだ新米メイドでございますが、健気に働く姿が早くも評判でしてね。きっと御満足いただけるかと……」
怪しい。しかしここまで来たのだ、真実をこの目で確かめなければならない。
「御託はいい。彼を手配してくれ」

 指名したメイドを待ちながら、男に通された部屋をざっと調べてみる。部屋そのものには隠し通路などにアクセスできる入口は無さそうだ。 ハノイの痕跡はやはりところどころにありはしたが、やはりここ自体は現時点の拠点ではないと見ていいだろう。
 しかしどうしても、ここにはあくまで潜入調査のために来たのだと分かっているのに、やたら広いベッドをはじめ、 書斎机、姿見など、部屋にある様々なものを妙に意識してしまって落ち着かない。 もしこれから部屋にやってくるのが、本当にリボルバーなら、俺は……。
 広いベッドにリボルバーを無理矢理押し倒す想像が一瞬頭に過り、必死に振り払う。 そんなことをしてはならない。絶対に駄目だ。あいつはそんな風に汚していい存在じゃない!
 第一、リボルバーともあろう者のアバターデータに限ってまずありえないだろうが、 ハノイの騎士の下位の構成員のアバターもGO鬼塚がコピーして使用した例もある以上、 データが改竄されて勝手に第三者に使用されている可能性もゼロではない。
 もしそうならばこの店をただで済ますつもりはない。 アイツの姿を汚い金儲けに使おうとするなど……!

 「ご主人様」
控えめなノックの音とともに、不意に扉の外から聴こえてきた声で我に返る。
「お待たせしてしまい、申し訳ございません。お呼びでしたでしょうか」
聞き覚えのある、落ち着いた低い男の声。心臓が早鐘を打つ。努めて平静を装い、受け答えをする。
「……ああ、入ってくれ」
「失礼いたします」
―やってきたのは、やはりリボルバーだった。アバターに手が加わっていても、俺には分かる。 何より、アイツの声を俺が間違えるはずがない。
 あれからずっと探していたんだとか、こんなところで一体何をしているんだとか、こんな自分を売るような真似は お前にはふさわしくないだとか、伝えたい想いが数え切れないほどあったはずなのに、目の前のリボルバーの姿に 釘付けになって言葉がひとことも出てこない。
 メイド姿の何がいいかよく分からない、と思っていたが、前言撤回せざるを得ないほどの衝撃が襲ってきた。
 黒いワンピース、そして純白のエプロンとソックス。 プロフィールには書いてあったがなるほど、目を引く赤毛と合わせればまさに「三毛猫」、といったところか。 ふんわりとしたスカートもまるで着用者であるリボルバーの引き締まった細身の脚を見せつけるかのようだ。
 あの特徴的なフルフェイスのバイザーは外され、代わりにとばかりに可愛らしいネコ耳と、フリルの付いたカチューシャが 頭部を飾っている。
 ネコ耳はどうやら音声を拾うシステムと聴神経を同期しているようで、本来ヒトの耳が位置している部分は 髪の毛に覆われている。これはアバター作成者の趣味なのだろうか。ネコ耳は片方の先だけ毛が黒くなっているなど なかなかこだわっている。
 本来は素性を隠すために作られたであろう、表情の読みにくく相対する者に得体のしれない不気味さと威圧感を与えるはずの 鋭いあの金色の眼も、今はミステリアスな「ネコらしさ」を感じさせる魅力へと見事に昇華されていた。 また写真で見たときには気付かなかったが、ネコ耳にはあの弾丸を模したピアスも付けられている。
「……かわいい……」
 ポツリと、無意識に声が漏れる。

 リボルバーはと言えば、俺の姿を視認した瞬間に化物でも見たかのように絶句していたが、次第にその表情は険しく歪み、 苛立ちを見せるものになっていった。
「っ!……貴様、そんにゃダミーのアバター程度でこの私の目を欺いたつもりか?正体を現したらどうだ、Playmaker」
「流石だな、リボルバー。ここへの潜入のためにわざわざ用意したものだったが、やはりお前には通用しないか」
「随分と見くびられたものだにゃ。ふん、こんなところまでやって来るとはにゃ……。にゃんの真似だ、私のこの無様な姿を嘲笑いに でも来たのか」
「違う、そんなつもりで来たわけじゃない。俺はあのハノイの塔での戦いが終わってからずっとお前のことを探し、追い求めてきた。 もともとお前との接触に成功した時点ですぐにこちらから正体は明かすつもりだった」
構築にはそれなりの時間をかけたにも関わらず、ものの僅かであっさりと用済みになってしまったダミーのアバターデータを解除しながら、 リボルバーへと語りかける。
「リンクヴレインズが復旧作業のために封鎖されていることもある、SOLの管轄外での活動の可能性も視野に入れて ハノイの痕跡を辿ってきて辿り着いた所がここだったんだ。まさかその……お前と直接このような形で再会するのは想定外ではあったが」
「……私としたことが不覚だった。貴様の執念深さを甘く見ていた」
「単刀直入に聞く。やはりここはハノイの騎士にとっての活動資金調達のための場所か」
「答えはイエスにゃ。ハノイ関係者による表向きの事業運営も数多くあるが、それだけでは到底イグニスを探し出すための 莫大な費用捻出は出来ないのでにゃ。……こういった場では己の欲望を満たす為には金に糸目はつけない連中がごまんといる、 利用しにゃい手はにゃい」
「だが、気高いお前がこのような場所でそんな連中の欲望の捌け口になるなど、俺は……!」
「笑わせる。気高いにゃどと、私に幻想を抱くのもいい加減にしたらどうにゃんだ。それにここでの行為にゃど所詮全てが虚構。 ……私に課せられた使命を果たすためにゃら、この身にゃどいくら犠牲にしようと構わん」
やはり説得は無理か。しかし気のせいか、それとも俺の音声データ認識の設定に問題でもあるのか。 先程からリボルバーの発する言葉に妙な違和感を覚える。
「リボルバー、お前」
「しつこい奴だにゃ、貴様も。にゃにを言われようとも私の意志が変わることはにゃい」
「いや、その。先程から少し……、いや正直かなり気になっていて……もしかすると俺の聞き違いかもしれないが、 その、『にゃ』、というのは……」
「に゛ゃ!?うっ!ぅうっ……うるさい!こ、この口調は、このアバター自体に組み込まれている 自動語句及び語尾変換プログラムによるものにゃ!」
 やはり聞き間違いではないのか。
 指摘されたリボルバーの顔は羞恥からか茹蛸の如く真っ赤になっており、身体もぷるぷると震えている。 悲しいかな、いかに凄んでみせても、こちらを鋭く睨みつけていても、その姿はまさにいたいけな仔猫が精いっぱい 威嚇しているかのようでしかない。
 たまらなくなって思わずリボルバーの身体を抱きしめる。
「なっ?!離せ貴様!私に気やすく触れるにゃ!」
「いいや離さない!言っただろう、あのハノイの塔での戦い以来、俺はずっとお前のことを追い求めてきた、 これからの未来を、共に歩むために」
リボルバーが抵抗して腕から逃れようとするが、俺はそれを許すつもりはない。 腕により一層力をこめて抱きしめながらリボルバーに語り掛ける。
「俺は、自分のこの感情に呼び名をつけるならば、友情だと思っている。いや、思っていた。 お前のその姿を見てから、この気持ちが友に向けるものだとは違うことに気づいた。 胸の奥がじりじりと灼けるように熱く、苦しいんだ、こんな気分になったことは今まで一度だってない」
「Playmaker、貴様何を…」
体がお互いの心音が聞こえるのではないかというくらい密着し、燃えるように熱い。 俺もリボルバーも、感情が高まっているのを感じる。
「お前は生きるために3つのことを考えろと俺に教えてくれた。だが今、考えてもわからないんだ、 この感情はいったい何なのか。お前のことを守りたい、救いたい。 誰にも傷つけさせたくない、触れさせたくないのに、俺は……自分でもどうしたらいいか分からない」
胸の中で嵐のように渦巻く感情をリボルバーにぶつける。
「私のことを守る、だなど……随分と思い上がったことを。それに大真面目な顔で喋ってる割には なんなんだここは、え?」
「っ?!」
不意に想像もしていなかった個所を触れられて驚愕する。
「あ、あ……う、嘘だ……」
「気づいてなかったのか?そんなに私のこの姿に興奮したのか」
揶揄うようなリボルバーの声に顔から火が出るんではないかと思うほどだ。俺の下半身は勃起していることが一目瞭然だった。
「すまないっ、リボルバー、これはっ」
「今更隠そうとしても無駄だ。それに……『ご主人様』にはさっさとお出掛けになってもらおうと思っていたが、気が変わった」
「な、何を……」
「どれ、『ご主人様』のお帰りを存分にもてなしてやるとしよう」
 唇に柔らかくあたたかいものが優しく触れる。
 頭が真っ白になる。
 キスしている、リボルバーと。だが嫌悪感はない。
 これこそが、俺の求めていたものなのだろうか。

 舌を絡め、歯列をなぞり、くちゅくちゅと水音がする。 次第に激しくなるキスに夢中になっていると、いつの間にかベッドに押し倒され、馬乗りになられた。……自分も悪いが、なんだか流されている気がする。 大体これからどうすればいいのか、まったく見当がつかない。内心途方に暮れているとリボルバーがくすくすと笑う。
「ふふ……お疲れの『ご主人様』、今日は私が精いっぱいご奉仕いたします。私にできることにゃら、にゃーんでもいたします❤」
「な、なんでも……?」
 ごくりと唾を飲み込む。まずい、口調まで変えてきて完全にそういう雰囲気を作られている。 不本意そうだった割には乗り気にしか見えない。こういったロールプレイに真剣に取り組んだりするタイプなのか?
 しかしもっとこういうことは段階を踏んで、仲を深めていくうちにするべきものではないのか、と責める自分と リボルバーの方もすっかりその気になってメイドさんプレイに入ってしまっていることだし、気が変わらないうちに 我儘を言ってしまってもいいじゃないか、という自分がいる。
 己の中で悶々と葛藤していたが、ふと気づくとリボルバーが 脚をもじもじと摺り合わせている。よく見るとスカートが少し持ち上がっておりテントを張っている。
「……さっき俺のことを女裝姿で喜んでいる変態扱いしてきた癖に、お前だってキスしながら勃起してるじゃあないか」
「だって、にゃぁ、んんっ……❤ご主人様とのキスが気持ちいいからっ……❤」
「リボルバーのここ……さ、触ってみてもいいだろうか」
「はいっ❤お好きなだけ、どうぞ」
「っ……」
上体を起こしリボルバーを抱き寄せながら、勃起している股間をスカート越しに撫で回す。 己の荒くなる吐息と衣擦れの音、リボルバーの控えめな喘ぎ声がやけに大きく聞こえてならない。 衣服を隔てていても分かるくらいにそこは熱く、硬くなり始めていた。
「あ、にゃ、ご主人さまっ……スカート越しにゃんかじゃなくて、直接、触ってください❤」
「ちょ、直接っ……?!」
緊張のあまり声が裏返りそうになる。直接、リボルバーの、その、ぼ、勃起しているであろうチンコを、触る……。 そんなことが俺にできるんだろうか。自分のモノすら機械的に処理することが常で性処理に煩わしささえ覚えている俺が。
 何よりこのスカートを捲くってしまったが最後、二度と戻れない気がしてならない。 禁断の楽園へと誘う扉。俺の目にはこの愛らしいスカートがそう映っていた。
「い、いいのか」
返事の代わりに、リボルバーは俺の手をとり、妖艶に微笑みながらスカートの中に触れさせていく。
 ついに欲望に負けてしまった。スカートを勢いに任せて捲くった先に飛び込んできた光景は、童貞の目にはあまりにも酷だった。
 俗に言う紐パン、というものであろうか、繊細なレースがあしらわれた純白の可愛らしい、布面積の少ない女物のショーツ。 その中に明らかに収まっておらず勃起して窮屈そうになっている、俺のモノより圧倒的にでかいチンコとショーツから 盛大にはみ出ているキンタマ。 細く引き締まった身体を包む可憐なメイド服と、その下に隠された男なら誰もが羨むような、 砲身と例えるのが相応しい大きさを誇るズルムケのイチモツ。粗悪なコラージュめいた光景があまりにも倒錯的だった。
「で、でかい……」
「にゃっ❤ご主人さまに見られるの恥ずかしいっ❤恥ずかしいのにおちんちんおっきしちゃう……❤」
ショーツの紐をするり、とほどいて脱がしてやると、肉茎が勢いよくぶるんと飛び出てきた。 その刺激だけでもリボルバーはたまらなく興奮してしまっているようで、つい少し乱暴にチンコに触れると悲鳴じみた嬌声があがった。
「あっ、急にだめ❤ご主人さまッ、そんな乱暴にゃ、あっ、にゃあんっ!」
「そんなに感じるのか?すまないな……それとも俺を喜ばせるための演技か? しかしそんな格好しておきながら、こんなチンコを隠しているとは思わなかったな。これもアバター改造のうちなのか」
ぴくぴくと震える巨大な肉茎を焦らすように根本からゆっくりしごいてやり、時折先走りでぬるついた亀頭を撫でてやると ひっきりなしに甘い声があがる。
「にゃっ❤ご主人さまっ❤だめ、先っぽすりすりするのだめぇっ❤にゃ❤にゃんっ❤」
「かわいいな……だが質問に答えてくれ。このやたらとでかいチンコもアバター改造によるものなのか?」
「にゃ、ごっ、ごめんにゃさい❤でもこれはそのっ、もともとの、アバター作成時にスキャンした私の身体が……」
「な、リアルの身体もこんな巨根なのか?!」
「ぁ……お、お気に召しませんでしたか……?」
「いやっ、違……」
こんなモノを持っているのか、とついまじまじと見てしまう。 血管も浮き出ていて迫力充分だ。これで女役というのは些か無理があるのではないかとすら思う。 しかしこんな立派な雄の象徴の持ち主を屈服させ所有する気分に浸れるとなると、なるほどそれに快感を覚える者も少なくないだろう。
「ご主人さま……」
 リボルバーの震える声でハッとする。 俺の反応を拒絶と受け取ったのだろうか、つい先程までは快感で蕩けていたはずの琥珀色の目がいまにも涙を零しそうに潤んでいる上に、 ネコ耳もしょげたようにぺたんと寝ている。 安心させるように目元にちゅ、とキスをするとリボルバーもそれに安堵の吐息を洩らした。
「気に入らないだなんて……、そんなことはない。ただ少し驚いただけなんだ。むしろいじめがいがあって……本当にたまらない」
「にゃあっ?!だめ、よわいの❤おちんちん先っぽよわいのっ❤先っぽ触らないでっ❤」
「だめ、じゃあないだろう。ここがそんなに好きなんだな」
 制止を無視してチンコへの愛撫を続ける。リボルバーの亀頭からは先走りが止まらない。 とぷとぷと溢れて指を塗らし、カリを刺激し竿をしごいてやると、にちゃにちゃといやらしい音がし、 リボルバーの喘ぎ声も一層大きく、甘くなった。 身体に力が入らなくなってきたのか、いつの間にか俺の体に崩折れてもたれかかっている。 腰はヘコヘコと先程から忙しなく動いている上に内腿とキンタマもぴくぴくと震え、射精が近いことを感じさせた。
「ごしゅじんさまっ、もう許してっ❤❤❤許してくだしゃいっ❤❤このままおちんちんしこしこされたらっ❤ イッちゃう、イッちゃうよぉっ❤❤❤」
 あの高潔なはずのリボルバーが俺の手で乱れている上に、口からはとんでもなく下品で幼稚な言葉が紡がれていることが信じられず 頭がくらくらする。
 もっと快楽に溺れてほしい。俺のこと以外考えられなくなってほしい。
「リボルバーっ……その声、すごくかわいい……!イくところが見たいんだっ!そのデカチンシコられてイくところ見せてくれっ!!」
欲望に突き動かされるまま、追い詰めるようにチンコをわざと乱暴に擦り上げ、鈴口をぐりぐりと指で刺激する。
「にゃ❤だめ❤きちゃうっ❤アクメしちゃううっ❤❤❤はずかしいのにっ❤イくところみられちゃうっ❤❤ ごしゅじんさまにおちんちんしこしこ❤ってされて❤❤❤はしたにゃくアクメしちゃうっ❤ だめ、ごしゅじんさまみにゃいで❤イくところみにゃいでっ❤❤❤に゛ゃ❤にゃっ❤あ❤にゃあああああんっ❤❤❤」
 ブビュル、と不細工で間抜けな水音と共にリボルバーは一際高く甘い声で絶叫し、腰を突き出して精液を噴出した。 眉根を寄せ瞼を固く閉じ、俺に必死でしがみついて絶頂時の快感に耐えようとする様はなんともいじらしい。
 射精が落ち着くと、リボルバーの身体はベッドに力なくくったりと沈み込み、絶頂の余韻に浸っているようだった。 少し黄ばんだ濃厚な精液が、もうとっくに皺くちゃになってしまったスカートにまで飛び散って汚していた。
「あ❤あーっ……❤❤❤にゃ❤にゃ……❤❤はーっ……❤はあーっ……❤❤❤」
「リボルバー……イく時の声、すごくかわいかった……俺にチンコしごかれるのがそんなに気持ちよかったのか?」
まだ息が整わないのか、微かに喘ぎながら真っ赤な顔で精いっぱいこくこくと頷くリボルバーにますます愛しさが募る。 火照った身体を抱き起こし、汗ばんだ額にキスをした。
「ん……」
照れているのか、それとも喜びなのか、猫耳がぱたぱたと動く。ピアスがチリリと揺れる涼やかな音が心地いい。 しかしずっとリボルバーの痴態を見ていると、そろそろ俺の股間も限界に近い。ラバースーツの下で痛いほど勃起している。
 どうしよう。頼んだら抜いてくれるんだろうか。考えるだけで期待で胸が高鳴る。 思考を巡らせていると、申し訳無さそうな様子のリボルバーと目が合った。
「ご主人様……、粗相をしてしまい、申し訳ありません」
頬を染めておずおず、といったように口を開く。
「粗相?ああ、これか」
そういえば手はまだリボルバーの精液で濡れていた。さすがに拭いた方がいいか、と思ったその時、 リボルバーがベッドに腰掛けたままの俺の前にひざまずいて手を口にもっていく。
「っ?!おい、待てリボルバー」
まさかと思い止めようとしたが間に合わず、リボルバーの舌がぺろぺろと掌を這い、ラバー越しに指をちゅう、としゃぶられる。 マネキン人形のように整った中性的で無機質な顔を精液と唾液でべとべとに汚していく、その光景に劣情を掻き立てられる。 あらかた精液を舐めとった後、リボルバーは挑発するかのようにちゅぽん、と音を立てて指を口から引き抜いた。
「ふふ、これでお掃除いたしました、にゃん」
「……舐められるとは思わなかった」
「お望みであれば、こちらもお口でご奉仕させていただきます」
ひざまずいたままのリボルバーの指が、俺の隆起した股間をすりすりと愛おしそうに撫でる。 あんなものを見せつけられては、もう我慢などできるはずがなかった。
「リボルバーっ……限界なんだ……指だけでなくこちらも舐めてほしい。頼むっ!」
「にゃんっ❤切羽詰まったご主人様の声、かわいい……❤」
 ラバースーツの股間部分のジッパーをおろすと、リボルバーに会いたくて仕方なかったとばかりに ムスコが勢いよく顔を出す。だが先ほどあんな巨根を見た後だとどうしても見劣りしてしまうようでなんだか気恥ずかしい。 別にことさらに小さいわけではないはずだが、こんなチンコではリボルバーに笑われてしまうのではないだろうか……。
 俺の不安をよそに、リボルバーはちゅ、ちゅと可愛らしい音を立てて蒸れたチンコにキスをする。 ほんの少しの刺激だというのに喘ぎ声が漏れてしまう。
「ああっ!リボルバーっ……!キスだけじゃ足りないっ……!もっと、さっき指にしていたように、舐めてほしいんだっ……!」
「ふふ、ご主人さま、焦らにゃいで……❤」
俺のように性急にチンコをしごいたりせず、キンタマをやわやわと揉まれては、ちゅぱちゅぱとわざと聞かせるかのように 音を立てて根本を舐めしゃぶり、裏筋を舌でちろちろと撫でられる。かと思えば、亀頭をぱくりと咥えられ、舌で容赦なく ずりずりと責め立てられる。手慣れた様子で焦らすようにチンコを愛撫されては童貞が敵うはずがない。
 悔しいが先ほどまでとは立場が逆転し、今度は完全に俺が快感に翻弄され身悶えしていた。
「ああっ!すごいっ、リボルバーっ、はぁっ……!あったかくてすごく気持ちいいっ!こんなのは生まれて初めてだっ! オナニーするよりも、何倍も、ずっと、ずっと気持ちいいっ!」
「んにゃっ❤ご主人さまのおちんちん❤どんどん硬くて大きくにゃってる❤きもちいいよお~ってぴくぴくして❤ とろとろ❤っておちんちんからよだれが溢れてきてる❤❤❤」
 腰に力が入らない。哀れなチンコはリボルバーの口内で優しく愛されながらも蹂躪の限りを尽くされ、俺には 脚の間でリボルバーが下品な音をぢゅぽぢゅぽと立てながらいやらしく頭を上下させ肉棒をしゃぶる姿を見ることしかできない。
 リボルバーが頭を動かすたびにピアスが揺れ、ぶちゅ、という水音の合間に微かにチリリ、と金属音が混じる。 その音が熱に浮かされ、ぼんやりした頭に心地よく響く。腰から脳天に甘い刺激がとめどなく突き抜けていき、おかしくなりそうだった。
「あーっ……!リ、リボルバーっ!出る、もう出るっ!イきそうだ、お前の口に出したいんだっ」
もはや自分が何を口走っているのかもよく分からない。射精することで頭がいっぱいになる。 精液がずしりと重たくなったキンタマからせり上がってくるのを感じ、堪えられない。
「あっ!?あ、だめだっ、リボルバーっ!待ってくれ、それは、あ゛、ああーっ!」
「ん゛❤んぶっ❤んん゛ーっ❤んぁ❤あふ……❤」
 とどめとばかりに鈴口を舌先でくりくりと抉られればとうとう決壊し、リボルバーの口内に射精してしまった。 無意識にリボルバーの頭を掴み、喉奥までチンコを突き立てるような格好になってしまう。 リボルバーも口に溢れんばかりの精液を受けとめ、息苦しいだろうに健気にも飲み込もうとしているようだった。
「ん……ぁは……❤ご主人さまのとろとろおちんちんミルク❤たっぷり出てる……❤」
「すまないリボルバー……つい夢中になってしまって……その……」
「お喜びいただけたようで、嬉しいですにゃん……❤ご主人さまのおちんちん、熱くて、どんどんむくむく❤って大きくにゃって……❤ ご奉仕してるだけなのに❤またすごくえっちにゃ気分に……❤」
 リボルバーが恥じらいながら自らゆっくりスカートを捲ると、確かにまたあの巨根が首をもたげびくんびくんと脈打ち少し反り返っている。
「俺のチンコ舐めてるだけでそんなに興奮していたなんて……嬉しいな……リボルバー……」
 今しがた射精したばかりだというのにもう股間が熱くなってくる。 リボルバーの手を取り、再びベッドに二人で雪崩れ込んだ。暫し見つめあった後、どちらともなく唇を重ね合わせる。 本能に突き動かされるまま舌を絡ませ、唾液が溢れるのにも構わず貪るような口づけに、俺たちは夢中になった。
「ん、ご主人さま……❤キス、気持ちいいですか?」
「ああ、リボルバー、気持ちいい……、気持ちいいが俺は、この先を知りたい」
「この、先?」
「そうだ。俺は他人とこういうことをするのが初めてなばかりか、ついさっきまで自分の気持ちにも自覚がなかった。 だからこれから先、どうしたらいいのか……正直分からないんだ」
お前になら見せられる、打ち明けられる、俺の不安も、弱さも。お前ならば俺を救えることを知っているから。
「ふふ……、ではご主人様、ふたりでいっしょに、気持ちよくなりましょう」
リボルバーはそう言って微笑むと腰を密着させてきて、陰茎が擦れ合う形になる。 なるほど、これは確かに気持ちいい。時折亀頭がキスするように触れ合う光景にも興奮する。 こうやって密着させると余計に大きさの違いがわかって少し悲しくもなるが……。
「はあっ、はあっ……、こ、このまま一緒にチンコしごいたり、擦り合いしてもいいのか」
「ん、ご主人さまの、気持ちがいいようにしてください❤我慢しにゃいで、好きにしていいんですよ❤」
「わかった……!」
「んっ、んにゃ……❤」
好きにしていい、という言葉を合図にリボルバーの尻をぎゅっと鷲掴みにし、腰を動かし始める。 ぬちぬちという音がする中、フェラチオとはまた違った未知の快楽が全身を駆け巡る。 無意識になのかリボルバーの腰が逃げようとするが、すかさず少し体勢を変え、リボルバーの体が俺の下にくるように ベッドに押さえつける。
「あひっ❤にゃ、はげしっ❤激しすぎますっ❤ご主人さま、だめ、こんにゃにされたらまたすぐイっちゃう❤ きもちよすぎちゃうっ❤❤」
完全に逃げられなくなったリボルバーに体重を乗せ、勢いにまかせて腰を振りたくる。 気持ちいい、このままだと俺もイキそうになるのも時間の問題だ。けれどまだ何か足りない気がする、熱に浮かされながら ぼんやりとそう思う。
 そういえばさっき尻をつかんだけれども柔らかくて触り心地がよかった。 張りがあって、でも力を籠めると指が肉に沈み込んで……。
 あの尻のマシュマロのような感触も、もっと味わいたい……。
 ……尻といえば、男同士でも、セックスする場合は、肛門を使うんだったか。
 そんなことをふと思い、いったん腰を止める。ペニスへの刺激から解放されたリボルバーは真っ赤になって息も絶え絶えといった様子で、 俺が何をしようとしているかまで気が回らない様子だ。 体を起こし、リボルバーの脚を少し開く。 はたして目的のものは見つかったが、やはりこのままだとよく見えない。 俺の好奇心はもはや止められなかった。

 「リボルバー、うつぶせになってくれないか」
「……?うつぶせに……?」
いきなり何を言い出すのか、とでも言いたいような顔だったが、素直に従ってくれた。 スカートを捲ると、形のいい小ぶりな尻が顔を出す。 するすると撫で、掌を尻に軽く押し付け、そのまま揉んでみる。 程よい柔らかさ。病みつきになりそうな感触だ。
「あの、ご主人さま」
「すまない、少し気になることがあってな。ここなんだが……」
指に少し力を入れ、尻肉を左右に拡げるようにすると、 薄く色づくピンク色の肛門が目に入り、思わず嘆息が出る。雄々しい肉茎とは正反対に小さくかわいらしい。
「んっ、えっちなご主人さま❤兜合わせだけではご満足いただけにゃいんですね❤」
図星をつかれて固まる。さすがに気づかれたか。
「いいんですよ、私はご主人さまのモノ。私のおしり、触ってください……❤」
リボルバーが四つん這いになり、こちらに尻を突き出してくる。 誘惑に贖いきれず、アナルにそっと触れる。
「その、男同士で、セックス……する時には、ここを使う……んだよな」
軽くつついてやると刺激に反応したのか、アナルがくぱくぱとひくつき、リボルバーも甘い声を出す。
「あ……ご主人さま、もっと……もっとおしり触ってください❤指を入れて、くりくり❤ってひろげて欲しいです……❤」
そのままでは到底チンコが入るようには見えないが、なるほど拡げればいいのか。 強請られるまま指をつぷんとアナルに挿入する。
「にゃ❤ご主人さまの指❤くすぐったいですっ❤」
「……すごいな、中があたたかい……指も締め付けられる」
リボルバーに痛みを与えないよう、はやる気持ちを抑えてゆっくりと指を抜き差しし、少しずつ入れる指の本数を増やして拡げていく。 アナルは刺激を与えるたびに柔らかく綻びていき、ちゅぷちゅぷと俺の指を喜んでしゃぶるような音を出す。 俺に肛門と陰茎をいじくられて快楽に蕩けて喘ぐリボルバーはあまりに扇情的で、もっといじめたくなってしまう。
「リボルバー、聞こえるか?尻からすごく恥ずかしい音がしてる……アナルが俺の指にきゅうっ、とくっついてきて、かわいい……」
「にゃ❤だ、だって❤ご、ご主人さまの触り方が、えっちだから……❤すごく感じちゃうんですっ❤❤ お尻におちんちん入れてほしくて、たまらにゃいです❤❤❤」
「駄目だ、これじゃあまだ入らないからお預けだ……それに俺も、お前のかわいい反応がもっと見たいっ……!」
「にゃっ……そんにゃの嫌です……❤お預けいや❤我慢できませんっ❤❤指だけじゃ足りにゃいですっ❤❤❤」
「呆れたワガママメイドだな。……それなら、これは?」
「っ?!にゃ、あ゛っ❤だめ、それだめぇっ❤❤❤」
 アナルにしゃぶりついて舐めてやると、一際大きな反応を見せる。
 他人の肛門をじっくり見ることも、指で愛撫することも、つい先程までは考えも及ばなかった俺だが不思議と抵抗感は無い。 ここがあくまでもVR空間だからということもあるが、それ以上に指だけの愛撫に物足りなくなったリボルバーに 快感をもっと与えたい気持ちと、俺の手でみっともなく乱れる姿が見たいという気持ちが大きかった。
 柔らかい尻に顔を埋め、わざと聞かせるように音を出してアナルのひだを一本一本なぞるように丹念に舐めては、強く吸い上げる。 顔は残念ながらこの体勢だと見えないが、半泣きのようなリボルバーの嬌声は一向に止まらない。 俺の愛撫に演技抜きで感じきっているのは途中で我慢できずに射精したにも関わらず、またもや勃起し始めて 先走りをダラダラとだらしなく垂れ流している惨めなチンコからも明らかだった。
「にゃうぅっ❤だめ、おしりとおちんちんおかしくなっちゃうっ❤❤入れてにゃいのにすごくきもちいっ❤❤ こんにゃの無理っ❤❤❤スケベみるくびゅ〜びゅ〜❤ってたくさん出ちゃったのに❤❤❤こんにゃのおちんちん 入れられたら死んじゃうっ❤❤❤ご主人さまのおちんちんで死んじゃうぅっ❤❤❤」
もうリボルバーも自分が何を言っているのか分からないのかもしれない。俺たち二人はもう限界に近かった。 この燃えるように熱い身体に挿入したらどんなに気持ちいいだろう。
「リボルバーっ、すごくアナルが柔らかくなって、入れてほしそうに開いてるっ……俺も、入れたいんだ……お前と 一つになってみたい……」
「ぁ……嬉しい……❤ご主人さま、私のこのはしたにゃいメス穴にぉちんちん入れて❤ご主人さまのスケベみるくもっ、 私の中でびゅうぅう〜❤❤❤ってたくさん出して、きもちよくにゃってください……❤お願いです……」

 いよいよ挿入することになり、ベッドに寝そべった俺と向かい合った状態でリボルバーが上に跨がる。 騎乗位で、ということになるのだろうか。
「ふふ……ご主人さま❤もう早く入れたくてたまらにゃい、というお顔ですね❤」
「……お前だってそうだろう。待ちきれなかった癖に」
お前に挿入したらどんな顔で、どんな声で乱れるのだろう。想像するだけでも、ただでさえはちきれそうなチンポが 暴発しそうになり内心気が気でない。
「んっ……❤それではご主人さま、失礼いたします……❤」
「あぐっ!?ぁっ❤はあっ……!すごいっ、気持ちいい……っ!」
スカートが影を落としてよく見えないが、リボルバーがアナルにチンポをぐっと押し付け、ゆっくりと体内に飲み込んでいくのを 直に感じる。
「はぁ、はぁ……っあ゛!?」
ぱん、とリボルバーが一気に腰を落とした瞬間、腰から脳まで電流が突き抜ける。
「にゃっ……❤全部、入っちゃいました……❤」
 リボルバーの中は指だけではいまいち分からなかったが、想像よりも柔らかく包み込まれるようで、興奮で火照った身体の 熱が伝わってくる。 一方で本来生殖器を受け入れるようには出来ていない肛門が、容赦なく陰茎の根本を締め上げる。 異なる快感が一気に襲いかかってきて意識が飛びそうになった。
 リボルバーはそんな俺の反応を楽しむかのように、スカートを捲くりあげ、己の勃起したチンコと結合部を見せつけてくる。 ゆっくりと腰を上げては体重に任せて勢いよく腰を落とす、そんな緩急のついた動きに翻弄される。 水音に混じって肉のぶつかる音がぱちゅん、ぱちゅんと響き、愛しそうにペニスをしゃぶるアナルと腰を動かすたびに ぶるんぶるんと豪快に揺れるチンコに釘付けになる。 余裕がありそうに見えたのも束の間、やがてリボルバーも快楽に飲まれたのか、悩ましげな声をあげて一心不乱に腰を揺らしていた。 嗜虐心が刺激される光景だ。中もきゅむきゅむと甘えるようにペニスを食み、内壁が擦れる。
「はぁっ……、リボルバーっ、脚開いてデカいチンコ揺らして、必死で腰振ってるの、すごく見ていて恥ずかしいし、かわいいなっ……! そんなにみっともない恰好するくらい俺のチンコが気に入ったのか?嬉しいな……」
「にゃあ❤あ❤ご主人さまのおちんちんしゅごい❤❤わたしのおちんちんよりちっちゃいのにしゅごくきもちいいっ❤❤❤ ちっちゃい童貞おちんちんにパコパコされてはずかしいのにっ❤❤こしとまらにゃいのっ❤❤❤ きもちいいところにあたってやめられにゃい❤❤❤きもちいいよぉっ❤❤❤ご主人さまのおちんちんでおしりこりこり❤って されてきもちいっ❤❤❤」
「リボルバーっ……!」
 理性の糸が切れた。腰を掴み、下から本能のままに突き上げる。 リボルバーの反応から感じるであろう一点を探り当て、そこを夢中で穿つと甘い絶叫があがる。
 このまま、中に出したい。
 誰にも渡したくない、孕ませて俺のものにしたい。
 支配欲でいっぱいになる。
「あ、あ、ごしゅじんさまっ❤もうイくっ、イきそうだからっ❤お願いがあるんですっ」
「は、あ、な、なんだっ」
「にゃっ、い、今だけ……今だけっ、ご主人さまのこいびとに、して欲しいんですっ、お願いですっ……!」
切なげに訴えてくる声。可愛らしい我儘。
「……駄目だ」
「……ぁ……」
「……今だけ、だなんて駄目だ。俺もお前のそばにいたい、ずっとお前を俺だけのものにしたいんだっ……!」
「……Playmaker……」
「リボルバー、手を、その、繋いでくれ」
「あ……」
 お互いの手をゆっくりと重ね合わせ、ぎゅうっと握る。あたたかい。 身体だけでなく、心も繋がりたい。俺たちの想いは同じだ。 頬を染めてうっとりしているようなリボルバーを、不意に突き上げてやる。
「あっ……んあ゛!?ひぐっ❤ひ、にゃ、にゃ❤あ゛っい、だ、だめ❤き、急に動くなっ……!」
「っ、よく我慢できたな……正直今のでイくんじゃないかと思ったが」
「い、意地の悪いっ……」
「すまない。俺ももう…限界だ……!動くぞ、動くからなっ」
「あ❤わ、わかった……❤」
 キスしながら、お互い絶頂に登り詰めていく。腰を思い切り奥まで押し込むようにピストンすると心も身体も溶け合いそうなほど 気持ちがいい。
「はっ、もうイくっ……!リボルバーっ!好きだ、好きなんだっ……!中に、このまま中に出したいっ!イくっ!ああーっ……!イくっ!」
「あ❤私も❤私も好きっ❤❤大好き❤❤❤じゅうねんまえからず~っとだいしゅき❤❤❤にゃ❤あ、出してっ❤にゃ❤ 中に出してくれっ❤ガマンしないで出してっ❤❤❤おとこなのにあかちゃんできちゃうくらいびゅうぅう〜っ❤❤❤って スケベみるく中出しして❤にゃ、私もイくっ❤❤❤にゃ❤イッちゃう❤❤だいしゅきなおとこのコに中出しされてアクメしちゃうっ❤❤❤ にゃ、っあ゛!?にゃ❤っに゛ゃあ゛あああああっん❤❤❤」
 大胆な告白を受けながら、リボルバーの中についに射精する。
 内壁がペニスにちゅくちゅくと絡みつき、一滴残らず搾り取らんと ばかりに締め付けられ、リボルバーの望み通りに、まるで洪水のように沸騰した精液が迸るような錯覚さえする。 ほぼ同時に、リボルバーも三度目の絶頂を迎え、吐精した。射精の勢いは衰えず、飛び散った精液がお互いの顔や服をべとべとに汚す。 どっと疲労感に襲われたが、ペニスを引き抜くとアナルからこぽ、と精液が溢れ出て、充足感、多幸感にも包まれる。 ぼうっとする頭で見つめ合ってキスをする。
 甘い空気が心地いい。このままずっとこうしていたい……。

 ―ねえキミ、起きて―
 アイツの声が聞こえた気がして飛び起きる。
 見慣れない部屋。LVではないようだがVR空間であることは間違いない。
 ここはどこだ。俺は何をしていたんだったか。どれくらい眠っていたんだ。体が妙に重い。うまく頭が働かない。
「起きたか。いつまで寝ているつもりだ」
不機嫌そうな声の主。間違いない、リボルバーだ。なぜ俺とリボルバーはこんなところに?
「リボルバー?!なぜ俺とお前が一緒に……い……」
「貴様……寝ぼけるのもいい加減にしたらどうだ」
 段々と記憶が戻ってきて赤面する。そうだ、俺はハノイの痕跡を追ってリボルバーと遭遇して、それから……。
 い、一線を越えてしまった……!
「思い出したようだな、貴様があの後すぐに眠ってしまったせいで後始末に時間がかかって仕方なかった」
「す、すまない……思った以上に疲れたようだ……」
先ほどまでの甘い空気など最初からなかったかのようにリボルバーはこちらを突き放すような態度だ。それに。
「メイド服、脱いだんだな」
「当たり前だ、あんな馬鹿げたサービスをいつまでもやっていられるわけがなかろう」
リボルバーは俺が眠っている間にあの見慣れたアバターに戻っていたようだ。 忌々しそうに吐き捨てるところを見ると、もうメイド姿が見れないなんて残念だ、なんて言った日には命が無いな。
「俺に恋人になってくれと言ってきたのも、そのサービスとやらの一環か?」
「無論だ。あんなことは誰にでも言っているよ、のぼせ上がって本当に滑稽だった」
「嘘だな」
「何がだ」
「強がるのはよせ。俺に対して自分の気持ちを偽っても無駄だ」
「偽ってなどいない、分かってはいたが貴様もしつこい男だ」
「……お前のさっきのアバター、ネコ耳がよく出来ていたな。さながら本物の猫のそれだった」
「何を言い出すかと思えば……くだらん、それがどうした」
「動物には耳で感情が判別できるものが多い……猫も当然そうだ。 リボルバー。言葉では何を言っても、無意識の感情表現までは偽ることはできない」
「っ?!なっ……?!」
 正直、最後のあたりはあまりにもセックスに夢中になってそんなところまで注意して見ている自信が無いし、 俺は動物を飼ったこともないから猫の喜怒哀楽の表現などほとんど知る由もない。 要するにハッタリだったわけだが、リボルバーは目を伏せ、真っ赤になって俯いてしまい、 黙りこくってしまった。 今はもう無いネコ耳があれば、またしょぼくれたようにぺたんと寝ているかもしれない。
「お前が何を言おうと、俺の気持ちは変わらない。お前がこの気持ちを俺に教えたんだ。 お前と共に生きたい、共に未来を歩みたいんだ」
「……貴様は自分の気持ちを勘違いしているだけに過ぎない」
「勘違いなんかじゃあない!」
「なぜそうだと言い切れる?キミは……、ロスト事件以降、人との関わりをあまりもってこなかっただろう。 越えがたい奈落の溝があると。そう言ったのはキミ自身に他ならない。 ……いつか本当の恋を知ったら私のことなど、どうせ忘れることになる」
「リボルバー!」
「……もうこれ以上話しても無駄だ、この周辺のデータも全て追跡不可能なように消去し、私たち二人を強制ログアウトさせる。 ……さらばだ、Playmaker」

 俺にあんな、消せるわけもない想い出を刻み付けておきながら。
 逃げられると思っていないだろうな。
「絶対に、諦めない」
 最後に呟いた言葉は、果たしてリボルバーに届いたのだろうか。

あとがき

ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
以下は10割自分のための反省とか記録とか気持ちの整理のためのあとがき。
多分2020年12月くらいから見たいなあ~って思っていたネタ。 スマホにメモだけしてたけど、なんせもう全然小説を書いたことがないもんだから、前回の七瀬おけパSSが書き上がってからようやく書き始めました。
書こうとした動機はついったで見た猫耳メイド旧リボ様ネタを自分でもっと見てえなあ……って思ったから。 ついったやめてから
「誰か書いてくれねえかなあ~^」
って思ってても自分で書かないとなかなか萌えを発散できない状況になってしまったので……。 そもそも自分が旧リボエロを見たいって強く思っているきっかけはピクシブでお気に入りだった小説がいくつか消されたことが発端なんですよね。
もしかしたらピクシブじゃなくてついったで検索してたどり着いた個人サイトかブログで見たのかもしれないけど、もう追えないし。 いくつかは確実にピクシブにアップしてあってブクマもしてたはずだし、してなくてもタグで検索して読めたはずなんですよ。それが 2期始まってすぐくらいの時にはもう消えてたからかなりショックで。多分消した理由はその人の中で1期終わってから遊了とかプレリボの解釈が 変わっちゃったからだろうなあっていうのは何となく察したんですけど。
当時はそのあたりでショックだったのがさらにアニメ本編でリボのアバターが変わってしまったしね。なんか不完全燃焼になったのかもしれないですね。
了見くんの姿を隠すかのようにギャップあるお姿が好きなんだよな~、新リボとはまた違った魅力だと思います。
まあそんなこと言いながらコスプレエロなんですけどお……。でも自分で書くことによって旧リボ様受けエロ読みたい自分がようやく成仏した気はします。(成仏したとは言ってない)
七瀬おけパSS書いてからちまちまずっとほぼスマホで作業してて仕上げとかだけPCでやってました。 PCでじっくり書こうとしたかったけどなんか恥ずかしくなって全然書けなかったので何故かスマホの方が捗った。 多分慣れの問題だとは思うからこのへん改善していきたい。
やたら長くなってしまったけどこれは完全に予想外でした。なんでこんな長いんだよ。 ほんとマジで
「一生終わんねえ~」
ってずっと言ってました。
次第に自分の性格からすると中断して他のことやると絶対放置することが目に見えてるので
「これ書き上げねえと他のコンテンツ一生更新できねえな……」
となってきたのでとりあえず書き上げることを目標にある程度で切り上げることに。
小説書くのほんとズブのド素人だから凝った表現とかしようとしてもどうせたかが知れてるしね。
案の定読み返しててあ~ここ変だな~、とか無理があるだろ~、とかいっそもっとギャグに振り切ればよかった~、とか もう数えきれないくらい反省点ありますね、まあしゃーない。
それでも自分でここはよく書けたんじゃないかなっていうお気に入りの個所は結構あります。
なにより書き上げたので自動的に自分の中で1145141919893いいねくらい入りますね。
心残りなのは乳首攻め書けなかったことなんですけど、気づいた時点で結構な長さになってて 乳首攻めてたらほんとマジで一生終わんなかったと思うので泣く泣く諦めました。