今回一般入場料1000円の実に5倍のお金を払って今回「AIけっと」にサークル参加しました。 ※AIけっとのサークル参加案内より『・1スペース(机半分、椅子1脚、サークル入場証2枚)…5000円』
ちなみに諸々の費用を考えると余裕で赤字です。まあ同人イベントの参加費としては普通なのでそこはOK。
広告なし、そして「続きを読むには200円」という銭ゲバ商法もなし。
AI生成物に関する情報をお求めの皆様には特別に、とっても素敵な無料のイベントレポートをサークル参加者の視点からお送りいたします。
当日、11時ちょい過ぎ頃会場に到着。以前他のイベントに一般参加した際に行ったことあるから迷わなくて済んだ。助かった。歩道橋とかも相まってぱっと見どう行けばいいのか分かりづらかった思い出があるのよね。ここの会場。 隣のイベントが早めに始まる中、割とみんな早めに集まって準備していたと思う。なんと会場製本している猛者も……。会場製本を生で見るのは初めてだった。それも和綴じ。すげえなおい。
5分ちょっとくらいで設営を終える。事前にどういう設営にするかシミュレーションしておいて、どう考えても置くスペースないからペーパー配布は見送った。それでも結局現物の机見たときに持ち込んだものを全てを置くことが「ギリギリ無理」ということが判明し、託されたオタクさんのチラシは泣く泣くチラシ置き場へ。ただかなり手に取ってもらえたっぽく、この日で10枚以上のチラシが捌けた。本当に持って行ってよかった。
椅子に座ってとりあえず設営終わった報告のためにマストドン見ようとしたところ、隣のサークルさんから挨拶とともに新刊をいただいた。こちらも新刊を差し上げた方がいいのかなと思ったけど、まー内容が内容(※性格悪いオタク×ぽっちゃりのオタクのBL)だし……と思ったので無配の方をお渡しした。 他にも参加者の皆さんは続々と名刺を配ってました。しかし二次創作のイベントでは名刺配ってるの見たことないな……。去年の愛知のイベント(※ハンドメイド品とか一次創作、趣味の同人誌などを頒布している人が多かった)でも特に見なかった記憶。
ちなみに当日の設営はこんな感じでした。
敷き布はユザワヤで手に入れたちょい大きめの端切れ。当日の頒布物は新刊10冊、無配を20冊。あとはAIイベントということで自分のラフからi2iして作成したポストカードと、ラフからi2i→さらにそれを参考に作成したウサギと花を描いた油彩画と、i2iポストカードのもとになった自作の油彩画。このままだと自宅に油彩画が溜まる一方なのでワンチャン捌けたら嬉しいくらいの気持ちで持っていきました白状します。他のポスタースタンドとか立てて気合入れていたサークルさん方と比較するとホントマジで貧弱!貧弱!でヤバすぎて笑えた。そんなにイベント慣れしてないのもあるけど、もうちょっと華のある設営したいな、今度他にイベント出る時には……。
会場内の撮影は基本的にNGだったので他には撮ってないです。当日の配置はこちら。
これ見てくれ。めちゃくちゃ広い。スタジオYOUのイベントなどと比較しても通路が広い。向かいのサークルさんとか今思えば3m以上離れてたかもしれない。イベント中もどこが何やってるのか全然見えないなーとか思ってたな。
開場してからはスペースにはなんだかんだちょくちょくお客さんが来ていた。だいたい10分から20分くらいに1人は誰かしら立ち寄ってくれてたかな……サークル参加者もだけど、一般の人で文章生成に興味ある人とか。個人的な印象としては2022年に参加した愛知のイベントがマジで……マジで……(トラウマ)だったので、それに比べれば全然人いましたよ。参加してる人は男性がやっぱりかなり多く、新刊を買って行かれたのもほとんど男性だった……。めちゃくちゃ動揺したし、見本誌に言及されるたびに「これBLの18禁同人誌ですが大丈夫ですか?!」botになった。そこで手を止める方もやはりいたので、そういう場合には代わりに無配をお渡しした。いやー、愛知の悪夢再びになるかと思ったけど、気持ち多めに刷っておいてマジでよかった。
もちろん、スペースの前でAIの文章生成についてお話してくださった方もかなりいた。そして隣のサークルさんも技術+ものづくり+ケモノ系のサークルさんだったので色々お話させていただいた。Vtuber入門の本とポストカードを買った。手描きのスケブも受け付けてたので依頼すればよかったかなあとイベントが終わってから思った。思えばVRChatも全然触ってないな……。バーチャルかわいい受肉にはめちゃくちゃ興味あるんだけどさ……。油彩キャンバスも一枚売れたので思わず叫んでしまった……。正直これが一番びっくりした。
帰ってから買った本とかを読んだんだけど、同人誌自体の作成が初めてという方もかなりいたのか、奥付の代わりに連絡先をシールで貼ってたり、別紙で挟み込んでいる、という方がちらほらいた。あと趣味の同人誌だしさ、私だって初めての本は酷かったしあんま言うのもどうかと思うけどさ、ホチキス剥き出しの平綴じ本とか、小口どころか天地もすごいガタガタなものがあってすごく勿体なかった……。せっかくAIで綺麗なイラストを表紙に出来るのに、そういう細かいところで損してるようで、他人事なのになんか複雑。
あと、一部のサークル、通りがかって見本誌だけ見て興味湧いたら買おうかなと思ったら、スペースに立ち寄った途端にものすごい勢いで食いつかれてちょっとびっくりした。いや……、「こんなにすごいんですよ!」って言われても正直よく知らないし……。ごめんなSNSやってなくて……。「おまけもついてきますよ!」って言われてもね……。そんなことを内心思いながらも、なんかもう半ば押し切られる形で買ってしまった。うーん。
あと、全体的な雰囲気とかについて。基本的にはゆるゆるだったけど、AI生成者にも色んなスタンスの人がいるなあと思った話。
どこかのサークルが(ひょっとしたらサークル参加者というよりは売り子さんだったのかもしれないけど)、「ちちぷいトレカ買う?」みたいな話で「別にそんな欲しくないし、正直レベルが微妙だからいらない」みたいな会話が聞こえてきた。サークル参加してる人の中にトレカ企画にイラスト提出してる人もいるんだろうから、そういうこと聞こえる声で喋るなよ……と思うと同時に、これがAI生成者の本音なのかなーというか、実際のところAI生成でイラストを作ってる製作者兼消費者は他人のAI生成物には興味がないという実態を目の当たりにした気がする。私も今回見て回ったのはAIイラスト本そのものよりもAIイラストを使ってゲーム制作、漫画制作、みたいなサークル中心だったし。今後、AIイラストだけというよりは+α出来る人のが伸びそうな気もするんだよな……。のべりすととかもだけど、結局どこまで進歩してもプロンプト以外は人間の発想力とかそのへんに大きく依存するよな……って思うので。
AIけっとに今後も参加するかというと、私も情報弱者過ぎて全然知らなかったのだけど、運営もあまり良くない話があったり、とんでもない騒動があったそうなので、ちょっと微妙。むしろピクスクとかで展示とか無配のみにしたり、リアイベにするにしても参加者同士の物々交換に回帰した方がAI使用者と一般の方の棲み分け、そしてお互いのために平和なんじゃないのとすら思えてきた。ていうか今のバチバチ具合を見るに、AI生成者の受け皿となる場所は間違いなく必要。