まあお金払って観に行ったから記録として残しておくという程度……。同じディズニーだし2本纏めときます。
『ホーンテッドマンション』は2023年秋頃に行ったけど……なんか……個人的には虚無映画だった……。
ほとんど何も記憶に残らない映画だった……よって感想書くことも特になしです……。マジで……。強いて言うなら「あ~、なんかアトラクションでこういうのあったよね~」くらいか? 主人公の過去とかすごい技術者っていうのもなんかあまり説得力が無いというか、まさかカメラだとか過去にもらった賞状とかの小物だけを見せて説明した気になってるのか? ってなる。あとなんかいちいち妙に説明的な台詞が多かった気もする……。ホラー映画を求めるなら同じ年にやってた『ミンナのウタ』のが怖いです。まあホラー要素もあるファミリー映画……だけど……そのファミリー要素もちょっとオチが途中で予想できるし……うーん……。教授のキャラは割と好きだった。
つうかマジで検索エンジンで映画の名前入れるとプロモーションだので汚染されててげんなりするな。ディズニーが宣伝に金かけてるってのもあるんだろうけど。
で、次は『ウィッシュ』。映画館着いてからシネマイレージカード忘れたことに気付いて悲しい気持ちになりました! 来年これ更新するか迷うな。
で……こう……うん……。
決して悪くはないし伝えたいテーマも分かる……が……ちょい微妙かな……って感じ……。ディズニー100周年と銘打っておいてこれなのか……という感じは個人的にあるので、私より期待値が高かった筋金入りのファンだったらどう反応するのか……。
映像はすごく美しかった。このへんはみんな言ってる気がするけど、まず3Dと2Dの間みたいな絵が綺麗。昔のディズニーをちょっと感じる。ていうか『ウィッシュ』を見たくて期待してたのも主にこのへんが魅力的だったから。アーシャのキャラデザはめちゃくちゃに好みだし星の子、スターは可愛い。ほんと凄い可愛かったよ。表情豊かだし。マグニフィコ王は宣伝でも「ヴィラン」と公言してるだけあってほぼ一貫して悪役だった。正直王妃を疑ってすまんかった。『ベイマックス』とか『リメンバー・ミー』とかのヴィランに引っ張られてる!
あーでも……全体的なアニメ、物語の完成度、強大で冷酷な敵への絶望感と、それでいてなお彼らに共感を持てるような背景描写も、そして一丸になって立ち向かう流れも、同じ年に観た『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』に負けているような気がする……。マグニフィコは徹底的にわかりやすく悪役にして、中途半端な過去の情報とか、王妃とのやりとりは極力いらんかったのでは。「彼もまた国王として立つことに苦悩を持つ心の弱い人間なんだ」として描きたいのか、単なるエゴの塊とナルシストとして描くのか、若干中途半端にも思えた。途中のミュージカルとか少し省けばこの辺は掘り下げられたのでは……。ていうか、途中でクッキー踏みつけるシーンにちょっと……ていうかだいぶ引いたんだけど、同じようなこと思ってる人やっぱりいたっぽい。いくらなんでも食べ物を粗末にするのはちょっと……。
あと「願いは叶うのを待つのではなく、自分で叶えるもんだ」というメッセージ映画の割には「例え魔法を使えなくても、みんなで知恵を絞って切り抜ける」という描写が少ない気がした。マグニフィコの裏をかくことになったはいいが、スターから貰った魔法の杖を使いこなせるよう特訓、とかもない……。『2分の1の魔法』でやってたこと忘れたんか!? あとアーシャのローブといいオチでのやりとりといい、アーシャの失敗した魔法といい、『シンデレラ』意識してるのかは分からないけど、うーん。
あと無駄にいっぱいいた友達キャラ、これ絶対何人か不要だろ……。ゲームのポケモンXYでの虚無過ぎた主人公の友達()を思い出す。キャラ立ってたのが精々疑り深い小柄な男性と主人公の親友、シャイな女の子とサイモンぐらい。くしゃみ男となんかアホな男はサイモンとキャラが被ってるし、黒い肌の女の子はあまりにも無個性過ぎてぶっちゃけ今存在すら忘れかけてた。なんつうか人種的にもバラバラだし、主人公の親友がアジア系で松葉杖姿だったのもなんか大人の事情を感じる。私はエンタメ業界でのポリコレは必要だし進めていくべきと思っている派だけど、それを上辺だけなぞるためのノルマとして生まれたキャラに魂は宿らんぞ。(この人種問題クリアするために「願いをかなえてもらうためにロサスには様々な地から人が集まった」ってことにしたのかってことに今気付いた。そこまでせんでいいしその努力をもうちょっとシナリオに向けてくれ)
このいっぱいいた友達、なんとなく七人の小人モチーフかとも思うけど、だからそういうとこが上辺だけなぞってるんだよな~っていう。100周年というのを意識しすぎてる感があって、途中のメタ発言も正直滑り気味だった気がする……。
たださっきも言った通り、比較的キャラが立っていた登場人物の中でも、この疑り深い男性は一際目立っていて本当によかった。アーシャに対して「期待し過ぎるなよ」とかの発言で彼はこのロサス王国の中でもやや現実を見ているというか悲観的な性格なんだな、ということが分かる一方で、サイモンに対して「(願いを王に預けてから)お前って退屈になったよな」と本質を突く発言をしていたり、シャイな女の子とのやりとりは見てて微笑ましかった。この二人なんかいい感じなんだけど、特に何もなかったな……。
アーシャのキャラデザはめちゃくちゃに好みなだけにちょっと惜しい! あと音楽は相変わらず良かった!
ただ、ディズニーは最近の作品の不振が割と指摘されてるので、今後どうするかちょっと不安なとこあるよね。大作アニメでジブリとディズニーの二強の時代というのはもう終わるのかもしれない。マリオのヒットや新海誠の躍進もあるし。
おしまい