ソニック実写映画スピンオフドラマ『ナックルズ』感想

ようやくソニック実写のナックルズのスピンオフドラマを全話見ました。1周目は英語音声+字幕、2周目は日本語吹き替えで完走。
あの、まず結論から言うと、ひたすら「ナックルズかわいい……」とか「ナックルズフワフワ……モフモフ……」とかいう終わってる語彙力の感想しか出てこないドラマだった。割と最高。
とにもかくにも、映画をまだ見ていない人は1も2も面白いのでぜひ今すぐ見て欲しい。
本当にお願いします……。
終わり間際になって唐突に変なコンピューターウィルスが出てきて「大人になれ」とか言ってきたりしないから……。
というわけで、まず全体的なざっくり感想をネタバレしない程度に書きます。後半はガッツリネタバレとか含んだ各エピソードの感想です。

いや~、オープニングのアニメーションつきクレジット、めっちゃいい。スキップできない。
見てて気づいたけど、ここだけでも結構重要な要素がいっぱい隠れてるよね。
まずエンジェルアイランドとマスターエメラルドがちゃんと描かれてることにびっくりした。これ後々映画でもエンジェルアイランドが出てくること期待していいんだろうか。ソニックの故郷とは明らかに違う感じだしなあ。滑空、壁登り、キノコの惑星(つうかマッシュルームヒルゾーンか)にフリッキー……。あとソニックとテイルスに対する「MY FRIENDS!」の吹き出しとドラムに書かれた「TEAM SONIC」の文字がエモエモエモエモ過ぎる~~~~~~~~。
ナコからソニックとテイルスを「友達」と認識しているセリフ出るの結構珍しいよな?! よな?! 
最近は公式からも「元ライバル」って立ち位置として紹介されることが多いけど、映画のソニックとナコは本人もナレーションで言っている通り「ルームメイト」で、ゲーム原作よりも更に「友達」という比重が強いんだろうな。映画のナックルズって割とツンデレ成分薄めというか、無骨天然武人って感じだよね。素直なところがある。なにはともあれ3人とも仲良しで嬉しい。これはウェイドが描いたって設定のイラストなのかな。ウェイドから見たナッコやソニックたちってこう見えてるってことなのかな。みんな可愛いね~。

ドラマの出来としては個人的には結構満足いくシリーズだった。まあ大絶賛までいかないけど7〜8/10とかそんくらいだよね。ナコの可愛さで自動的に5点加点です。
続編に期待……といきたいのは山々なんだけど、このドラマの評価自体が真っ二つに割れてるっぽいので怪しいなー。しかも賛よりの人でも絶賛ってわけでもないし「まあまあよかったよね」って感じだから……。なんだかんだで『ソニックプライム』も3シーズンやってたし期待したいけど、アニメとドラマじゃ予算とかも比較にならないし厳しいか……?
いや、批判の意見も正直めっちゃ分かるんだよ。映画に比べるとちょっと間延びしてるとこもあるし、謎のミュージカルシーンとかは正直「これでナックルズのサーガが1本撮れませんか?」ってくらいシリアスでディープな話なんですよ、めちゃくちゃコミカルテイストでオブラートに包んでるけど……。なんだろう、制作側に「ナックルズにはあまりシリアス過ぎる空気は似合わないぜ!」ってイメージでもあるんだろうか。
あと監督が実は映画ではもうお馴染みのジェフ・ファウラー氏ではないことをクレジットを見て初めて知った。まあ映画と並行でドラマの監督もしてたら絶対過労で倒れるので正解だよな……ちょっと残念だけど。例えとして適切かは分からないけど「製作総指揮:庵野秀明、監督:樋口真嗣」みたいなもんだろうか。ちなみにエグゼクティブプロデューサーとしてファウラー氏の他にはナックルズを演じたイドリス・エルバ氏のお名前もありました。
まあ「ナックルズの出番をもっと増やせ」っていうのは、それだけ映画のナックルズのキャラが魅力的だという裏返しなのよ、おそらく。 これに関しては映画シリーズを巡って「人間キャラいらない派」と「人間キャラ必要だよ派」の見解の相違と地続きだとは思う。私は1の頃からずっと「人間キャラ必要だよ派」だから今回も割とすんなり受け入れられたのかな。

以下、割と直球のネタバレ含む感想とか、最後に今後のシーズン(あればの話ですけど)予想とか願望とか。
エピソードごとの感想は念のため畳んでおきます。

エピソード1「戦士への道」
冒頭、地球の環境になかなか馴染めずにトラブルを連発するナックルズ。家の修理に訪れた業者さんが腹筋ボコボコにパンチ喰らって郵便屋さんが拉致される。この展開、ファンがスピンオフドラマ来るまで散々妄想していたものが現実に出力されていてオタクは狂うしかない。しかもグリーンヒルズの能天気で善良な一般市民たちが予想以上に酷い目に遭っている。普通にかわいそうで草。ただこの段階ではギャグとして描かれてるけど後半のエピソードを見る限り、故郷が仇に焼かれてるのであれだけ一生懸命に家を守ろうとするのもまあ分かるんだよな……。ていうか映画の後からだいぶ経ってそうなのにまだ修理してたのか……。テイルスじゃ修理できないんだろうか? もしかしたら「万一ケガすると危ないから」という夫妻の気遣いもありそうだけど。
しかしあのトレーニング施設自分で作ったなら意外と器用なのか映画ナックルズ。バイクの運転も出来るし謎。あとウェイドに電話したりイヤホンしたりちゃんとスマンホホを使いこなせててえらい。だって絶対こういうの使えなさそうじゃん。エリックテンテンテンよろしくいちいち・を律儀に読んでいた時から偉い進歩だ。ゲームのナコとか絶対スマホ扱えないと思うよ(酷い偏見)

さてナックルズは一般市民に危害を加えたり家の中に闘技場作ったり廃品(※自らの手で廃品にしたものも含む)で玉座を作るなど滅茶苦茶なことをやりまくった結果、めでたく謹慎処分になる。ソニックが勧める娯楽にもイマイチな反応。そんなこんなで屋根裏部屋に一人残された彼は「どうか俺にお導きを~!」と先祖に祈りを捧げたところ、なんと族長パチャカマの魂が降臨する。なんか原作のアドベンチャーとだいぶキャラ違いますね……。
ていうかエキドゥナ族の性格や歴史自体が原作とはだいぶ違うっぽいんだよなあ。あとでまた触れるけどロングクロー含めてフクロウ一族がとんでもねえ爆弾抱えてる気がするんだけど。戦争に勝てば歴史なんていくらでも自分たちの都合のいいように伝えられるしな……。
そしてパチャカマチョイスにより、ナッコの弟子として白羽の矢が立ったのはなんとトムの同僚であるウェイド。
半分くらいの人はここで「誰?」って思ってそう。めちゃくちゃ天然で抜けてる保安官代理。一応警察官です。
ボウリング場で小学校低学年くらいのメスガキに侮辱され、メスガキをスカウトするチームメイトからクビを言い渡され、失意の中自宅でトレーニングに励もうとしたところにナックルズがやってくる。
かくしてボケとボケのコンビ結成。ツッコミがいないまま武者修行のロードトリップがスタート。
そんな2人を監視している怪しさ満点の連中が。みんな大好きGUNですね!
意外だったのがGUNの本部の場所。この世界だとロンドンにあんの? びっくりした。こういうのってアメリカ合衆国にあるのが定番だと思ってたけど。GUNのエージェントに追いかけ回されるかと思ったけどこの2人、なんか爆速でGUNを裏切りましたね……。

場面は変わってボウリング場。
映画のナコ、「馬鹿な大人の遊び場」とか「父親にゴミクズみたいに捨てられた」とか、真面目で素直で純真ゆえに言葉選びが妙に辛辣になるときあるな……。
自らの重い過去とボウリングへの想いをナックルズに明かすウェイド。親兄弟なく孤独に育ってきたゲームのナコと違って、幼い頃は家族がいた映画のナコは特にお父さんっ子ぽいし(そもそも母親の話は全然出てこないので物心ついた時にはなんらかの理由でいなかったのかもしれないけど)家族思い友達思いなので聞いてて辛そうなんだよな。
そこにGUNを裏切ったエージェント2人組が登場。ここは予告でもあった通り、2の台詞のセルフパロディのシーンですね。
実質2対1の中、ウェイドもちょっぴりアシストすることで善戦するも、最後の最後で文字通り足元を掬われてナックルズが攫われてしまう。 ウェイドは動揺しまくるも彼を助けに行くことを決意!
エピソード2へ続く。

エピソード2「俺も役に立つだろう」
ナックルズが拉致されて以下略。
このドラマにも絶対「ヒーロー凌辱だぜ!」って言って喜んでるタイプのスタッフ、いると思います。

ここもちょっと一部ミュージカルっぽいというかミュージックビデオっぽいんだけど、ウェイドの都合のいい妄想が繰り広げられているのが笑いどころ。本業がコメディアンだというアダム・パリ―さん、ノリノリですね。ロケット団の妄想の中のサカキ様とかが好きなので性癖に刺さります。ナックルズを助け出した後の花火絶対にいらねえだろ。やっぱ好きなんすね。このドラマ、ナックルズをモフモフしたいとか抱っこしたいとかスタッフの邪な願望をそこかしこに感じます。グリフィンドールに10点。

話を戻します。
まあウェイドはウェイドなので、案の定しょっぱなから計画が失敗。
一応はぐれエージェント2人組からちょろまかしたグローブのおかげでペンションには入り込めたので、覚悟を決めて戦うウェイド。スキーリゾートの名前に「アイスキャップ」、そしてお土産らしき大量のペンギンのぬいぐるみといい、原作リスペクトが感じられていいぞ~。
そしてナックルズを檻から助け出した後は待ちに待った滑空シーン!
テイルス曰くナックルズはかなり重いらしいのだけれど(ゲーム版の公式体重より絶対重いと思うんだよな映画のナコは……)ちゃんと飛べるんだな。ただ極めて短い距離しか行けないらしい。
映画の1の方だとあちこち寄り道したがってトムを振り回すのはソニックの方だったけど、この2人だとウェイドが引っ張る役になるんだなあ。ナコは地球の文化とかまだまだ馴染んでないもんね。バーガーを食べてお目目をキラキラ、髪をフサフサさせるナコ、見たかったです。ていうか「俺はブドウとドリトスしか食べない!」とかデスノートの死神みてえなこと言ってるうちからドラマ通してめっちゃいろんなものおいしそうに食べるようになるの、あまりにも即落ち2コマ展開過ぎん? スタッフ、「理解」している。

勝利の余韻に浸っていたのも束の間、おそらくウェイドが何者かの計らいによって賞金首となり、実家に身を寄せることにしたところでエピソード3に続く。

エピソード3「シャバット・ディナー」
ウェイド、長く実家には帰っていないと言ってたけど2年ちょっとくらいなのか。映画1作目がだいたい2020年くらいの話として、じゃあグリーンヒルズには半ば家出というか、就職を機にやってきた新任警察官だったんだろうか? まさかいくら車があるとはいえ通勤にいちいちこれだけの距離行くわけにいかないだろうし。トムが先輩として、ウェイドは後輩にあたるのかな。
実家にいるのはママだけかと思いきや、見るからに犬猿の中らしき姉も帰ってきていた。そしてめちゃくちゃ丁寧に礼儀正しくご挨拶するナコ。可愛い。(オタク)
ママはぶっ倒れたけどな。

「気絶するなんて失礼なことしてごめんなさい」と謝るウェイドのママ、絶対いい人なんだろうけどだいぶ宗教に対して凝ってるよな……。これ私アメリカの宗教事情については全然詳しくないんだけど、コメディの描写の範疇で済むもんなの?
ていうか不仲の姉弟、家族を捨てた父、宗教というか伝統をかなり大事にする母親っていう描写が一定数の人間の地雷を踏みそうなんだけど……。なんで妙なところで重たいんだよ、このドラマ……。

ナッコ、夕食に同席。
ウェイドの「どの料理もすごく……茶色い……」という台詞、やっぱ向こうでもなんかそういう彩りとか栄養バランスとかの問題って共通認識なんですかね?
ウィップル家のシャバットは「嘘と暴力」とウェイド。
キャンドルを灯す前からすでにワンダが「仕事だから」と言い訳してスマホを弄りまくっていて不穏な空気が漂っている。ウェイドもワンダもあんま宗教とか伝統に関心なさそうだしなあ。 ウィップル家がどうにも機能不全家族気味だし、つうかウェイドとワンダの姉弟仲がマジで終わってるし、しかもいい歳した大人同士が小学校低学年レベルの喧嘩をおっぱじめる様を見せられているナックルズがめちゃくちゃ気まずそうでかわいそかわいい(闇の感想)
飯が不味くなるだろ!
普段のナックルズのイメージからするとビシッと「喧嘩はよせ! 見苦しい!」とか言いそうなもんなのに、ほんと終始ワンダとウェイドを交互に見てめっちゃオロオロしてるんですよ……。おそらく家族のロールモデルが自分の部族及び父親とワカウスキー家しかないだろうから仲の悪い家族って初めて見るのかもしれなくて、何が起きてるのか戸惑ってたのかもしれない。

ウェイドのママに寄り添って一緒に映画を観ながらデザート食べているナコ、もうこのシーン大好きだよ……。
その後のキッチンでのバトルと家族が集まってキャンドルが消えるまで過ごすオチも最高だよお……。
このエピソードの戦闘シーンはマジでいいんですよね! 特にキッチンのシーン。カメラがぐるぐる回る中、ママがフライパン片手に暴漢どもをぶん殴り、ナックルズは小柄な体を活かしてあちこち飛び回って大暴れ。『グレムリン』とかでもそうだけど、ママがキッチンにある物を駆使してグレムリンたちと戦ってシンプルに包丁でめった刺しにしたりレンジに閉じ込めて爆発させたりミキサーにかけて粉砕してぶっ殺すシーンがめちゃくちゃ面白いんだよね。お母さんとキッチンで闘ってはいけない(戒め)
ワンダを助けに行く時の場面もだけど、暴漢に対する「90年代のビデオゲームから出てきたみたいな格好」って台詞もちょっと好き。これは90年代のビデオゲームのキャラクターの実写ドラマです。

しかしこのエピソード、なんか知らんけど全体的にお茶の間が凍りそうなシーン多くないですか?

エピソード4「災厄の炎」
来ました。
エピソード3でも思ったけど、TMNT推しがすごいね。同じパラマウントで配信とかやってるのもありそうだけど。サイトのレビューにも上げてるけど『ミュータント・パニック』はかなり面白かったのでオススメです。あとこのエピソード、やたらFacebookのマーケットプレイスの話題が出てきて露骨にスポンサーの意向を感じる。これなんだろう、向こうで言うメルカリみたいなもんなんだろうか。

さて本題に入るとこの話、ウェイドが「空の上の戦場」という精神世界(一時的な仮死状態なのか、おそらく瞑想などでトリップすることでも行ける)の中でナックルズの過去を疑似体験するんですよね。めっちゃくちゃコメディテイストで描いてるんだけど、すげえ重くて大事な話なんだよね実は……。2の映画でナックルズの口から語られた過去とは若干違いはするんだけど。(ミュージカルではだいぶ端折っているであろう上にかなりギャグっぽく脚色しているので、ここではあくまでも映画でのナックルズの台詞が正しく、彼は父親の死に直接立ち会ってはいないと仮定する)

ざっくり時系列を書くと

①ナックルズ、故郷をフクロウ一族に焼かれて父親も幼い頃に失う
②一人でマスターエメラルドを探すために各地を放浪する
③「災厄の炎」をソロ討伐しに行く

という人生を送ってきたらしい。

あの……。

本当にこれで1本ナックルズのサーガが作れちゃいませんか……?

気になった点としては、フクロウとエキドゥナの一族がバチバチにガチの殺し合いをしていたんだなってところと、やっぱり「災厄の炎」ですよね。これもしかしてだけど新ソニ要素の引用だったりするんですか……? 
あとフクロウ姿のバックダンサーがコーラスに加わってたことですげえ嫌な想像をしてしまうんですけど、マスターエメラルドの他に「災厄の炎」にもフクロウ一族が関わってたとするとめちゃくちゃ怖くない? このシリーズ妙なところで伏線張ったり回収したりするから怖いんだよマジで。「災厄の炎」の原語版の台詞も「unskilled, untrained, unworthy!」も映画のナッコの台詞そのままですね。字面だけ見るとまあ単純にセルフパロディなんだけど、ナックルズが過去に言われて屈辱的だった台詞をソニックにも言ってやったってことなのかな。
ロングクロー曰く映画のソニックのパワーは「生まれつき」で「他の誰にもないもの」らしいんだけど、「じゃあナックルズのパワーはいつから身についていたんだ?」って話で。
今回のエピソードを見る限り、災厄の炎とまさに決着をつけるという瞬間になって初めて拳から漲るパワーの演出と効果音がついたので、「本来ナックルズの中に眠っていた力が災厄の炎との戦いの中でようやく覚醒した」か、「別に眠っていた力とかでなく単に異常な根性と異常な鍛錬で後天的に身についたが本人はそれを『心』の覚醒と思っている」(知らん……何それ……怖……)の二択なんですよ。どちらにしてもソニックが地球に行った後、それも故郷が滅亡してだいぶ経ってから身についた力だと見ていいと思う。

あの、さっきの繰り返しになるんだけど、この映画どこに伏線張ってるか分かったもんじゃなくて。
ソニックのパワーが「生まれつき」で。
映画の雪山のシーンで「これまで訓練してきた」というナックルズに対して「俺は訓練なんかしたことないのにお前と互角だぜ」と煽り返すソニックの台詞。

映画3作目が来ることもあってめっちゃ嫌な想像をしてしまうんですわね。
絶対ロングクローも全てをソニックに話してるわけではないだろうし、「映画とゲームの設定が全然違う」ってことはあり得るわけで。
まあさすがに妄想の域を出ないのでここまでにしておきます。後から読み返して自分がどう思うか楽しみだな。

無事に精神世界で成長したウェイド、自分をクビにした上に檻に閉じ込めた元友人の賞金稼ぎに決闘を挑む。
決闘だというのに緊張感の欠片もない空気が好き過ぎるんだが。周りで見てる通りすがり一般人やガキンチョたちもいい味を出している。
髪の毛を切って尊厳破壊……これテニプリの映画で見たことある!(オタク進研ゼミ)
ここで手に入れた戦利品がナックルズのカウボーイハットになる展開もめっちゃいい。分かっちゃいたがやっぱり似合ってる~!

車の中でスージーのママが半ば無理矢理歌わされていたであろう曲がエンディングでかかるのもいいな。
なんなんだろう、ナックルズこそがangelってことすか?

エピソード5「いざ、リノへ!」
「この夢のような大都会はなんだ?」
はい可愛い。(オタク)

ウィップル一家とナックルズは無事にリノへと到着。
アイスキャップに続き、やっぱりカーニバルナイトゾーン意識っぽいよねえ。最高。これドラマだとさっくりやってるけど地図上で見ると結構な長旅なんだよな。モンタナからアイダホ経由してネバダまで、ルートにもよるけど最低でも一つの州を跨がなきゃいけない。さすがは車社会アメリカだわ。
ウェイドの父親、ピートがここで登場。リノでボウリングチャンピオンとして君臨している彼はファンサービスも惜しまず、随分と羽振りがいい様子。
ところでナコがリノの街中や大会の会場である国立ボウリング場内を普通に歩き回ってるの大丈夫なのか? と思ったけど、たまたま同じ会場でマスコットキャラのコンペをやっていたのでうまく誤魔化せている……らしい。そういうことにしておこう。
ナックルズはウェイドと父親の和解に彼なりに尽力するし、うまくいったかと思ったが……。

結論から言うと、ウェイドの父親もといピート、かなりのクズ親ですね……。
遊戯王ファンにはお馴染みのロクデナシ親父品評会に出しても恥ずかしくない程には恥ずかしい父親だよ。
エピソード5と6は実質前後編みたいなもんだから先に書くけど、ほんとボウリングの腕前以外は何もかも誤魔化しと虚言で生きてきたような人間なんじゃないか? つーのもなんかピートの服装といい、ボウリングで使ってるボウルや立ち振る舞いといい、やたら英国紳士っぽさをアピールしてるんですけど、ウェイドママから「気取った喋り方がムカつく、スローの出身の癖に」と言われるシーンがあるのよ。
スローの場所を調べたところ、一応たしかにイギリス出身ではあるっぽいんだけど、まあいわゆるロンドンの下町っぽい感じの都市らしい。
娘のワンダもワンダで残念ながらこの血をすげえ感じるというか、ことあるごとに「自分はFBIだ」とか自分はウェイドと違ってイケてるアピールするんですけどその……。FBIらしさがいまいち感じられないというか、家の中に賊が侵入してきたときも全然応戦できなかったし、エージェント2人組にもあっさり捕まっちゃうしで……。まさか自分のことをFBIと思い込んでいる以下略ではないですよね? と怖くなってしまう。まあ割と意図的にイケてるアピールをすることがかえって痛いみたいなキャラ付けはされている気がする。一応ママの発言聞く限りではちゃんと独立してご飯食べてはいるんだろうけど。ディナーの席でウェイドに言ったことも、もしかして普段自分が使い走りとしてやらされてることだったりしません?
闇。
まあ性格がアレな上に大した活躍もしてなかったらヘイトも買いますよね……。人間キャラ必要派の人にまで「基本的にどのキャラも好きなんだけど、こいつだけは無理」って言われてるのはまあ分かる。
でも人質にとられたときに「こいつはどうでもいいや」って言われてるシーンはベタだけど笑った。日頃の行い。

家族(というかママ)を助けたければナックルズを連れてこいと言われたウェイド。
ちなみに部屋で待機しているナックルズはずーっとテレビを見てるんですがちらっと聞こえた番組名。
「リノのスペイン語放送、次の番組は『究極の情熱』!」

はい?
今なんて???

突然意味分からない方向から爆撃してくるのやめろ。死ぬんだけど。ナッコも「おお~」じゃないんだが?
ソニック関連で「究極」ってワード出してくるのもうそういうことですよね? 
ちくしょう。オタクの心を弄びやがってよ。映画ソニック3の新情報まだなんですか。ずっと待ってるんですけど。

腐ったオタクの発狂は置いといて、果たしてナックルズの運命やいかに。

女性エージェントの過去も明かされたけど、例のオリーブガーデンのギフトカードを用意させられたのも彼女だったんだろうか。抜け毛一本が大量破壊兵器に相当するエネルギーだとしたら換毛期とかヤバそう。換毛期が彼らにあるのかは不明だけど……。

エピソード6「リノの恥はかき捨て」
とうとう最終話まで来ました。
エレベーターで上がってきたところを待ち伏せしていたエージェント2人が銃撃、ハチの巣にしようとするが……。
いやもう、「だーれだ」に惚れるわ。映画のナコはなんだかんだでちょっとお茶目だよね。それともソニックたちと生活する中で感化されつつあるのか?
このドラマでも筋肉馬鹿扱いされてるけど、やっぱ戦い方を見る限り色んなものを駆使してるし、常に死角にも注意を払うようにしてるし、全然力任せの戦いはしてないんだよなー。
流石に同じ手を二度も食わないナッコ。リングを弾き返してエージェント2人を異世界送りにした後はボウリングも最終決戦へ。ナッコはバーカウンターで実況中継見ながら待機していたものの、エージェントに武器を送っていたはぐれ研究員のおっさんに襲撃されてしまう。

このおっさん、予告編ではロボトニックに匹敵するかのような扱いされてたけど、全体的な出番は少ないしエージェント2人の印象が強すぎて正直影が薄かったのは残念だったな……。エージェントの2人は今後もシリーズが続くとしたらムサシとコジロウみたいにずっと出てきて欲しいね個人的には。ついでにナックルズの首を狙うファングとかも助っ人として(助っ人になるとは言ってない)加わったりしませんかね!?
ちなみに気絶してるナッコのお顔が可愛すぎてオタクは無事に死にました。最後の〆、冒頭のトレーニングシーンの再現だね。
あとすげえ地味なシーンだけど家族を置いていったピートの話が中心になる中、スージーのパパとママがちゃんと娘を避難させてたのポイント高い!

以下、あるとしたらの話だけど、今後の展開予想と個人的な願望。
なんか全体的に散らばっている謎のイギリス要素は今後の伏線だったりするんだろうか。
登場した女性エージェントも「これだからアメリカ人は……」みたいな台詞あったしまあブリティッシュっぽい発音だし、ナックルズとウェイドの車でのやり取りでイギリス由来のネタが2つくらい出てきたので、(『暗黒の騎士』要素じゃないのという意見もあるがそれだったらランスロットではなくガウェインに言及しそうだし)シーズン2がもしあったらイギリスが舞台になる可能性割と高いんじゃないかな~という妄想。GUN本部もロンドンにあるらしいし。ナックルズの声を担当しているイドリス・エルバさんもイギリス人なのもあるし。それこそご本人がカメオ出演とかも期待しちゃう。
基本的に収録するのが声だけだからかは分からないけど、映画の際も主にZoomでやり取りして(これは当時がコロナ禍真っ只中だってという状況もありそうだけど)いたそうなので、ドラマでそこまで出来るかは分からんけどイギリスでロケとかあったら面白そうよね。

ていうか単に私が見たいだけなんですけどね、ロンドンでめちゃくちゃ大暴れするナックルズ・ザ・エキドゥナの、KAWII雄姿を……。

おしまい