強貪のおっさん!(言ってない)
2022年の10月、ワンピの映画を観に行きました。ちなみにワンピはミリしらだしゴーイングメリー号貰ったとこまでしかよく知らん。あと敗北者ラップ。オマツリ男爵は評判がよかったのと個人的に好みだからDVDを所持しているという程度。改めて前提知識が酷すぎんか?人生空虚じゃありゃせんか?
さて、以下本題。大ヒット映画だしもう公開からだいぶ経っているので、伏せないで感想を書いておきます。ただ見てから時間を置きすぎているし、やっぱり知識があまりないのでうっすい感想しか書けてないのはご了承ください。
結論から言うと、めっちゃ面白かった。歌もアニメもかっこよかったし。一番好きな楽曲は『逆光』です。ウタちゃんがほんといいキャラしてたと思う。いやマジで途中なんかこれ……ほんと『オマツリ男爵と秘密の島』では……?って思ったけど。理由は後述。
今をときめくAdoさん、歌の担当やってるのは知ってたけど声優もやってるんか?!めちゃウマじゃん?!って思ったら普通に声優さんは違う人だった。適材適所。そしてある意味音楽に中田ヤスタカいたの?!ってのが一番衝撃だったかも。サントラが欲しくなってしまったしAdoさんのファンになってしまったんですけど。残念ながらパンフは買えなかったしせめてね。というか観に行った時がもう10月とはいえパンフが品切れってことあるのか。
個人的に『オマツリ男爵』だなーって思ったのは、ウタが自分の理想とする世界に閉じこもっていたところかな。そして楽しく明るい情景から次第に物語全体に漂うようになるダークな雰囲気。ただウタの場合には、その「自分の理想」にみんながついてこれなかった。お前の理想はみんなの理想じゃないと。しかし「もっと楽しければいいのか」と暴走を始めると。一見人気とカリスマがあるようで、実際はそうでもない。オマツリ男爵の場合は仲間を全て失って、それを歪な形で取り戻してからはずっと維持するために力を尽くしていて、彼を慕う仲間たちはそれをよしとしていたけど。(自分が死なないことに対して疑問を持った船員に「それはお前が強くなったからだよ」と言い聞かせていて、それを信じてくれるんだよな……)オマツリ男爵の場合はこれ、細田さんが『ハウルの動く城』を監督することが出来なくなって精神的にあれだった時期に作られたというのは割とよく聞くけど。
この映画の残念だった点は、「ネズキノコ」という明らかにこの映画限定のご都合アイテムを使ったストーリーになっていたのが個人的に気に食わなかったのがひとつ。ネズキノコを食べたら眠くならなくなって性格が凶暴化する~みたいな説明をしてたけど、正直な話寝不足の人間なら凶暴化そりゃするだろうとは思ってしまう。なんていうか、もっとうまい説明というかストーリーの作り方出来なかったんだろうか。冒頭から「これがこれがキーアイテムなんですよ!」とあからさますぎるくらいに見せているので重要なんだなというのが嫌でも分かるのは親切だと思うけど。
あと普段のワンピをよく知らんので、なんかシリアスっぽい話をしてるところでギャグっぽい描写が時々入るのが気になってしまった。これ通常運転なの?
あと「ウタちゃんがシャンクスの娘」って触れ込みで散々宣伝しておいて、タイトルをわざわざ『RED』にまでしておいて、実は血が繋がってるわけではなかったというオチ。日和るな~!ここまでやったんだから血が繋がってていいだろ!!!!!!!と思っちゃう……。それでもって、疲労困憊ぼろぼろのウタにシャンクスが眠らせようと薬を飲ませようとしていた終盤のシーン。ウタは飲むのを拒否するけれども、その前後にウタのまだ赤ん坊のころの回想シーンが入って「おやすみ赤ちゃん、静かにね~!」って若き日のシャンクスが一生懸命歌ってみせてあやすシーンあるじゃないすか。あんなの挟むくらいだったら薬に頼るんじゃなくて、最後の最後でこのままじゃ死ぬしかない、ってときにそれを思い出して寝かせようとする、とかしたらどうなんだ……。なんのための回想だったんだ……。
個人的には「けっこう良かった」って評価。つーかまあ2022年はソニック映画がいくらなんでも強すぎた。あとこの後に『ワカンダ・フォーエバー』も観に行ったんだけど、ねえ……。あとこの時期は個人的にちょっと色々あったので、学びとして映画はやっぱなるべく一人で観に行くべきだなあというのが反省点。書くことでようやく清算できたかもしれない。