2021年10月28日(木)DL形式のみで発売。「TRPGをイメージしたゲーム性」が売りだとのことだったので、自分はオプションからボイスをオフ、音楽もオフにして完全にサウンドエフェクトのみでプレイしていたんだけど、それでも楽しめたと思う。いや、もしかしたら「それだからこそ楽しめた」のかもしれない。ダイスを振る度にカランカランという音がよく響いてたまらんかった。
ただ、キャラクターに声優のボイスがあるわけではなくて、ゲームマスターが全部キャラのセリフを含めて読んでくれるらしいのはあとから知ったので、それを考えるとボイスはアリでもよかったな〜と思った。
内容としては、というかどうやら参加スタッフが『ドラッグオンドラグーン』やら『ニーア』シリーズを手掛けた方たちだそうで、インタビュー等を読むと若干王道から逸れた形にしたかったようなんだけど、中身は普通に割と一本道で別に選択肢がそこまで多いとか、主人公の行動で仲間になるものも変わるとかもないし、(序盤のイベントで「このキャラを連れて行かない」みたいな選択肢選んだけど普通についてきたし、その上そのキャラがいないと成り立たないストーリー構成になっていたし)おそらく最後の最後くらいまで選択肢で展開がめちゃくちゃ変わるって訳でもなさそうなので、ぶっちゃけ「ガワだけ王道RPGじゃないふりをした正統も正統な王道RPG」だったと思う。
最大レベルも30で頭打ちだし、まあ7〜8時間でクリアできる軽めのボリュームなので、どうやら発売からそんな経ってないけど セール中っぽいし興味ある人にはオススメ。
まあ色々言われてるらしいけど、LOTDよりはクソゲーじゃないと思うよ。(※LOTDはマジで大好きになって沢山遊んだゲームなんだけどクソゲーと呼ばれても否定が全く出来ない)
ダイスの出目に一喜一憂してカードを触って捲って……という独特の雰囲気はとてもいい。 それでも多分、このゲームが楽しく遊べる人は絶対にモノホンのTRPGやったらもっと楽しいとも思う。
以下、個人的にこのゲームの好きな点及び評価点。
いや雰囲気だけで100点取れてるよこのゲームは。 それくらい文句無い。 ストーリーはほんとまあ、一見捻くれてそうだけど、主人公の人間性が多少あれなくらいで全然王道だよ。 人あんまり死なないし……。 一瞬とあるイベントで主人公と非力一般人が戦闘になるイベントあったけど、「主人公が怒りのあまりに一般人を殺すんじゃないか」と思ったけど、別にそうならなかったのでかえって拍子抜けしたくらいだし……。 ダークめなRPGを期待していたので、個人的にはもっと振り切ってもよかったくらいだと思う。 でもCEROはCだし難しいか? あと「いかにも白づくめの仮面やローブの装いの人たちは大抵胡散臭い」っていうの、マジで分かっちゃいるんだけども、お約束とか様式美めいててその後の展開が読めちゃうので、そろそろ「外見はどう見てもめちゃくちゃ胡散臭くて怪しいけどマジで真っ白善良集団」っていうのは作られてもいいんじゃないだろうか?
以下は個人的に気になった点、次回作や派生作品がもし出るとしたならばどうにかして欲しい点。
あと戦えなくなったキャラは自動でストックと入れ替えくらいさせてくれよ……。
まあ、お値段分はしっかり楽しんで遊べたと思う。
この先周回する可は未定だけれども、やろうと思えばそこそこサクッと遊べるし、ゲームの雰囲気はめちゃくちゃ刺さる人には刺さると思う。 余談だけどゲームの高速化パッチがあるらしくて、それ聞いたときに「いやどんだけせっかちやねん」って思った。 そもそもどう見たって何かアクションする度にいちいちダイス振ったり、マップはまだカード捲っていない場所とかジャンプ無効マップ(結構出てくる……)ではいちいち1マスずつ移動するめんどくさいゲームで、けれども「敢えてそれを楽しみたい」という暇人向けゲームだろうに。
あとゲームの情報について、下品な見出しのサムネでYoutuberに色々好き勝手なこと言われる時代なの、マジでゲーム作る人は大変な時代だな〜ってなった。 私は中身見てないけど、ほんとゲーム系の日本人の投稿した動画のサムネ、妙にうるさいの何とかならないのか? サムネで人引っ張って見せないとやっていけない商売だから仕方ないのか。 まあこうしてサイトでレビュー書いている私も人のことは言えたものではないが……。
いまやゲームレビューって完全にYoutubeとかTwitterが主戦場になって個人のゲーム感想のブログっていうのほんと探さないと見つからない時代になりつつあるけれども、今後も気が向いて時にこうして色々書いていけたらな~と思う。