2020年11月号から始まったセブンスのコミカライズ。ストーリーはデュエル構成を歴代アニメシリーズやコミカライズなどでも担当していたおなじみの彦久保さん。吉田さんいないのはちょっと寂しいけどヒプマイあたりで忙しいだろうしまあしかたないか。本誌の表紙はコミカライズ版のキャラデザの一枚絵。 破格の扱い。絵も可愛い。イラストがアナログっぽいけど漫画もそうなのかなあ。 せっかくの表紙イラストをスマホ壁紙として期間限定でDL出来たらしいのを後から知ったので悔しい。
漫画の内容。このコミカライズではルークが主人公で話が進む方針のようで、 アニメ版のif展開みたいな形。連載4話現在、アニメでは遊我くんが戦った相手がすべて ルークがデュエルをする形になっている。(学人くん、ロミンちゃん、ミミさんなど) 漫画GXの頃に高橋先生が「アニメとあえて違うことをする」方針を固めてくださった(※漫画GX単行本のオマケ四コマ参照)ので、 どのコミカライズ版でもアニメとは展開が異なったり、まったく別のお話として楽しめるように アニメには登場しないヴィラン(例:トラゴエディア、e・ラー、イヴ等)やモンスター(例:ハネクリボーと同様に精霊の力をもつ光と闇の竜、赤き龍ことアルティマヤ・ツィオルキン、漫画出身の各種ナンバーズ、等)が出てきたり、 外見が同じキャラでも性格や立ち位置が違ったりしてくる(例:妖怪デッキを扱う三沢や18歳のエド、最後の最後で明かされる柚子と遊矢たちの関係)ので、 個人的にはただ単に主人公を入れ替えただけというだけでなく、漫画初出のモンスターや 漫画でだけ登場するヴィランなんかも今後は出て欲しいなあというところ。 今回のセブンスコミカライズは「高橋先生の絵柄に似せなくても遊戯王の世界は描ける」ということを 示してくれた気もするので、そこも好き。
1話では遊我くんVSルーク。アニメではラッシュデュエルが考案されて2回目の対戦カードだったものの、 こっちの話では学人くんの
「今更ラッシュデュエルの初心者のようなことを…」
というセリフから、どうやらすでにラッシュデュエルが何回も行われていることを示しているのだろうか。 ロミンちゃんはアニメよりも辛辣気味。
キャラクターはすごく可愛らしいのに大ゴマを使ってのモンスター召喚シーンは非常に迫力があり カッコいい。ストラクチャーズが同時に雑誌に載ってるので比較すると、ストラクチャーズの 佐藤先生は主線をしっかり引いて丁寧に描いてる感じで、セブンスは掠れのようなザカザカした線が 特徴的で、これが絵の勢いを際立たせている感じ。
アニメでも1話完結で非常にテンポよく進むラッシュデュエルは漫画版でもその美点を発揮。 3ターン目にしてドラギアス登場からのワンキルが成立。月間連載だとこれくらい1話でさくさく進んでくれたほうがいいかもね。ストラクチャーズはストラクチャーズでOCGを使ってのオリジナルストーリーだからこれはこれで楽しいけど、 1デュエルに3か月かかるからな…でもそんなもんか今までの遊戯王コミカライズも…。
覇道2 「ドラゴンに愛され過ぎた男」
さすが生徒会長、漫画でもあのうるっせえ声が脳内再生余裕である。 遊我くんがルーク語翻訳者になっている。目覚めを待つ混沌=作りかけのデッキ。 ちなみにポテチ食いながらカード触るとべたべたになるので、やめようね!
1話でも「挑んで断られた勝負はあるが、挑まれて断った勝負はない」とのことで、 デュエルに自信ありありのルーク、教室の片づけをかけてデュエルすることに。 先攻はルークから。アニメでは8話のヨシオくん戦で初めて出てきたフィールド魔法だが、 漫画ではルークが「山」を使用。ついでに2話で遊我くんが陥っていた手札事故も披露。
こっちの次元の学人くん、蒼月流に関しては何も漫画では今のところ言っていないので、 着替えてるのがちょっと謎になっちゃってるな。双子もそばにいないしね…。
ヤメルーラの効果で一気にピンチに追いやられたルーク。しかしドラゴニックスレイヤーの効果で 手札にたまっていたドラゴンをコストとして使い、ヤメルーラを破壊、さらに手乗りドラコをSS。 火口の番竜及び手札の☆4の輝岩竜を召喚し、山の効果で打点が上がった状態でまたまたワンキル。
ドラギアスは場には出なかったものの、ドラゴニックスレイヤーのコストとして仕事してたり、 笑顔でルークのことをドンマイ…したりなかなか強烈な存在感を放っている。
うーーーーーーんドラギアスパイセンって。ルークとドラギアスの関係ってアニメでもそうだけど かなり謎なんだよな。そして片づけた翌日にまたデッキ作るために散らかすのは本当にデュエリストあるある。 デッキがでっきない。
そしてルークのキャラ紹介で「お茶目な性格」と書かれているのに笑う。
覇道3 「呪われた男」
スマホの画像をチェックして一人で公園にいるロミンちゃん。
1話からちょくちょくスマホで写真撮ってるとこは描かれていたけど、 今後ロアって出てくるんだろうかと初めて読んだとき思った。出てくるにしても、 ロアってどうしてもアニメでの遊我くんとの因縁の描写がすごく強く印象に残っていたのと、 オーティスにもルークって全然認知されていない感があったし、あのロアがルークと本気で デュエルすることがあるのか?歯牙にもかけなさそう…ってどうしても思ってしまって 想像もつかない。これも本編とは異なる漫画次元ならではの楽しみ。
今回はルークVSロミンちゃん。アニメではまだ実現していない対戦カードが続く。 アニメ10話ではウシロウの話にいちいちびっくりしていたルークが自ら怖い話?をしているのがなんかまた新鮮。 前回に引き続き呪われまくっているルークの手札。しかしきちんと使い切ることで次に繋がる可能性が 出来るのがラッシュの醍醐味。書いてて気づいたけど、今のところすべてのデュエルでルークが先攻とってるな。 いやーロミンちゃんめっちゃスタイルいいところをモンスター召喚シーンで見せつけてくる。かわいい。
今回は戦闘でばっちり出番のあったドラギアス。ロミンちゃんが自分のモンスターの効果を使うために LPを支払っていたのもあり、3ターン目で決着。
結局ロミンちゃんの撮った写真に映りこんでいたのはルークというオチだった。 いやあほんといつメンは仲良くていいな。っていうか学人くんと遊我くんそんなしょっちゅう いっしょに写真に映るくらい一緒にいるのか…?いつの間にか公園で観戦しに来てたし…。謎。
覇道4 「バブってた男」
どんどん絵も慣れてきた感が出てきてますます良い。ていうか感想書いててサブタイトルが 「〇〇な男」で統一されていることに気づいた。ここでミミさん漫画で初登場。やっぱり37歳子持ちなのがキャラ紹介でも明かされる。ターゲットはやっぱり遊我くん、なので遊我くんVSミミさんかな?って思った瞬間に登場するルークなに??????夜中だよ?????????いつメンも集まってるとはいえ外で屋根に登ってるルーク奇怪過ぎてやばい。いくら主人公だし漫画だから紙面が限られているとはいえ行動がただでさえ斜め上行ってるアニメよりさらに斜め行ってる気がする。 漫画の作画担当してる先生が
「ルークのキャラぶっ飛んでるかな?って思ってたけど大丈夫そう」
みたいなことおっしゃってて、アニメ見てる我々は
「それでこそルークだよ(感覚麻痺)」
ってなってたけどじわじわとぶっ飛んでる具合を見せられている。 あからさまに屋根の上で怪しい格好で行動してるミミさんに対してスパイだな~っ?!とか疑念を抱いたりせず
「王になるのは俺だからだ…」
とかドヤ顔で言っているあたり、もしかするとまだアニメのルークの方が知性あるのでは…とすらなる。それともこれが主人公に抜擢された者の余裕なのか。
デュエルの方はミミさんターンからスタート、 おなじみのお水メンツとエースモンスターのディアンケトを召喚。ちょいちょい荒木先生タッチになったり怪獣映画みたいなページになったりしてよい。 ライフポイントを回復し、ドラギアス対策としてそれに並ぶ攻撃力を持つディアンケトを壁とした盤面。しかし ルークはドラギアスではなく、ミラギアスを召喚し効果を使用。そしてワンキル。 漫画ではドラギアス、ミラギアスがそれぞれ独立した存在であることは確定。ドラギアスは場には出さなかったけれどもミラギアスの効果を起動するためのコストとしてきっちり仕事をしている。この漫画のドラギアス、2話とかでもだけど、ルークの相棒としての存在感を序盤にバッチリアピールしてるので実際に場に出てなくても活躍してる感があるよね。 しかしバブるってそっちじゃあないぞ。
次回はロアがいよいよ登場。八代さんのJFでの混合デッキはこの展開の伏線だった…?
覇道5 「0の男」
霧島ロアのファン生きてる??????
漫画では結構サクっと爽やかに登場してきたロア。そして早速つまみ出されかけているルーク。
「ふんくだらん」って言ってる割には律儀にスタンプ貯めてるしサインももらってるしライブも楽しみまくっていた模様。 ルークのテンションって高いんだか低いんだか分からんなこの漫画……。まあルークだしな。ツインテのロミンちゃんとかルークの天然っぷりをニヤニヤして眺めている遊我くんにも注目だ!!!!
王を自称するロアに対して「魔王」呼ばわりのルーク。ていうか言われてそういや魔王のイメージもあるのかロイヤルデモンズ……ってなった。
今回さり気なくとうとう楽しみにしていた漫画オリジナル要素が出てきてくれて嬉しい~。
漫画初出登場カードは「ブレイクスター」と「ロイヤルデモンズ・アバンギャルド」、「ロイヤルデモンズ・ウォールオブデス」の3枚。
「ブレイクスター」は相手モンスターのレベルを1つ下げ1枚ドロー。レベル8以上には適用できないミラギアスの起動効果を使用するためにも活用されていた。今後レベルに関するカードがもっと出てきそうかな。
「ロイヤルデモンズ・アバンギャルド」は☆6通常モンスター。☆6なのにATK1000、DEF0だけれども、まあ「ロイヤルデモンズ」モンスターってだけでも今後伸びしろありそう。名前はバンギャとかけてるのかな。漫画出身ということなのか結構攻めたモンスターデザインをしている。手枷にボールギャグ……。ボールギャグといえば原作BC編の仮面魔獣デス・ガーディウスもすげえデザインしてるから単行本持ってる人はぜひまじまじ見てください。ダーク・ネクロフィアとかもだけど高橋先生の性癖が心配になってくるデザインだと思っている。
ドラギアスも失い、ミラギアスで攻撃するものの、「ロイヤルデモンズ・ウォールオブデス」の効果でヘヴィメタルの攻撃力を上昇させられ、だが切れ味は受けてもらう……状態になってしまったルーク。絶体絶命、まさかの漫画で初黒星になるのか?
今のところオーティスのオの字もない展開のせいなのか、ロアも特に使用カードに難癖つけたりラッシュデュエルの所有権云々とかいう話はしてきておらず正々堂々とデュエルを受けているので強敵感がすんげえ。しかしルークもカード1枚セットしてるんだよな…。
ならばあのカードは、ミラーフォースのような逆転のカード……!
来月氷室のおっちゃんにならなかったらなんかおごってください。
いや~でもいつかレジェンド枠でミラフォ来そうでない?こいつ以上にレジェンド枠にふさわしいカードもなかなかないでしょ……。初代主人公も使用してるし、リボルバー様も使用してるし同じドラゴン使いのよしみで……どうすか……。
覇道6 「旅立つ男」
前回の続き。漫画版セブンスでは初めての2話完結。 アニメの方では6小まわりの話のせいかロアの出番しばらく少ないよね。漫画とアニメで結構キャラ違うな~って印象を受けるな ロア。なんでかなあ……。凄みのある表情というか、ガチでデュエルやってるなあという感じの表情というか。アニメの方のロアって感情や本音を隠すようなイメージがあるので、 むき出しの感情というかそういうのを漫画版で見せてくるのは新鮮だ。やっぱオーティス関連の因縁の話がないからかなあ。でもそうするとルークが言う「王」ってなんやねん?ってなるなあ。 いやまあデュエルの王、デュエルの頂点ってことなんだろうけど。そうすると漫画のロアはある意味自らの意思でデュエルの頂点目指してることになるのか?
前回に引き続きバンバン漫画出身新規カードが出てくるなあ。セルフバウンスのできるブギウギは便利そう。追い込まれたルークの 窮地を救うであろう伏せカードの正体がついに明らかに……!
「ドラゴン・エンカウント」!!
もお~!氷室のおっちゃん全然違うじゃん~!!
ミラーフォースのような逆転のカードじゃなかったので氷室のおっちゃんになってしまった……。
しかし前回から、というかストラクチャーズでもそうなんだけど地味にルビ間違いとか誤植多いの気になるよなあ。 しっかりしてくれよVJ編集。魔法カードと罠カード間違うのはダメだろ。
さておきアニメよりも先にエースの正統進化カード出た形になるのかな?これ。
「零撃竜ゼロギアス」の登場。無限の宇宙の特異点。漫画がアニメとは異なる時空の話ってことも関係あるのかな~この口上? 相手モンスターの攻撃力を0にしつつモンスターへの2回攻撃が可能。ミラギアスの立場は……????ただコストがレベル7ドラゴンに限定してるっぽいので そのへんはテキスト詳細気になりますね。後にラッシュにも出てくるのかな?期待。いつかラッシュにもOCGみたいにプレミアムパックとか来るならありそう。 ここでまた漫画初出っぽい「ドラゴニック・スティッチ」も登場。このカードのおかげで攻撃がモンスターに限定されているというというゼロギアスの弱点を 克服してロアに勝利。ルーク自身は言われるまで気づいていなかったっぽいが天然でちゃっかり勝利を収めてしまうところがまさに「それでこそルーク」。
遊我くんのそれでこそルークだよ、ってセリフほんますき。
ネイル君たちも出てくるのかな?って〆でしたけど今後どうなるんだろう。結構ハイペースで追いついてきたな……。 ネイル君なんかはこれまた遊我くんとの因縁が強いイメージのあるキャラだから気になりますね。漫画出身のサイバース族とか出たら嬉しいので 未だに頑なにVRAINSコミカライズやってくれない中で本当に期待したい、ネイル君。